美術館を手玉にとった男 作品情報
びじゅつかんをてだまにとったおとこ
2011年、アメリカの多くの美術館で展示されていた大量の絵画が、贋作であることが発覚した。贋作事件は遥か昔から繰り返し起きているが、この事件は極めて特殊だった。なぜなら、1人の男が精巧な贋作を100点以上制作し、美術マーケットで莫大な金額で売ることができるにも関わらず、それらを無償で寄贈していたからである。その男の名はマーク・ランディス。彼は30年以上に渡って、15世紀のイコンから、ピカソ、マグリット、ディズニーまで、幅広いスタイルの絵画を模倣し続けてきた。そして、“慈善活動”と称し、神父など様々な人物を装って、それらの贋作を美術館に寄贈してきたのだ。騙された美術館は全米20州、46館にも上った。それらの作品群が贋作であることを発見したのは、美術館職員のマシュー・レイニンガー。ニューヨークタイムズやフィナンシャルタイムズ、テレビなどのメディアが、この事件を大きく取り上げ、彼を追いかけた。FBIも捜査に乗り出すが、ランディスは金銭を一切受け取っていないため、罪に問われることはなかった。結局、贋作活動をやめさせようとするレイニンガーたちを無視して、ランディスは“慈善活動”を継続。しかし、レイニンガーの元同僚、アーロン・コーワンが思いついたひとつのアイデアによって、彼の運命は新たな局面を迎えることに……。贋作制作に執念を燃やすランディスと、彼を追うことに執念を燃やす人々、そして彼に騙された人々。彼ら自身や社会が持つ歪み、苦悩、良心が、ユーモラスかつ鋭い眼差しを持って描かれたドキュメンタリー。
「美術館を手玉にとった男」の解説
2011年、贋作画家マーク・ランディスが30年以上に渡り、大量の絵画の贋作を全米20州、46館にも上る美術館に無償で寄贈し続けてきた事件が発覚。事件関係者の証言などから、首謀者ランディスの素顔に迫ったドキュメンタリー。監督はMOMAでの勤務経験を持つジェニファー・グラウスマンと元画家のサム・カルマン。
精巧な贋作を制作し人々を騙した男を追ったドキュメンタリー。2011年、アメリカの多くの美術館で展示されている大量の絵画が贋作だと発覚。画家マーク・ランディスが30年以上にわたりさまざまな絵画を模倣し無償で寄贈していたことが分かる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2015年11月21日 |
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キャスト |
監督:サム・カルマン
ジェニファー・グラウスマン
出演:マーク・ランディス マシュー・レイニンガー アーロン・コーワン ジョン・ギャッパー |
配給 | トレノバ |
制作国 | アメリカ(2014) |
上映時間 | 89分 |
(C)Purple Parrot Films (C)Sam Cullman
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