アトリエの春、昼下がりの裸婦 作品情報

あとりえのはるひるさがりのらふ

1969年、ベトナム戦争が韓国にも暗い影を落としていた時代。全身の麻痺が進む難病を抱えた天才的な彫刻家ジュングは、妻ジョンスクの勧めで湖のある美しい村で療養している。創作を断念し、生きる希望も失った夫を見かねたジョンスクは、モデルを探して夫の創作意欲を回復させようと思い、村で見かけた若いミンギョンを連れてくる。ミンギョンはふたりの子持ちで、夫から虐待されていた。湖畔のアトリエでミンギョンをモデルに創作を再開したジョンスクは徐々に快復し、ミンギョンもまた生活の辛さから解放されて明るくなり、ふたりは親密になっていくが…。

「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の解説

美術家とモデルの関係を描いた映画は多いが、本作は激動の60年代を舞台に、障害を持つ彫刻家と妻、そしてモデルの女性、それぞれのキャラクターが克明に描かれ、強い印象を残す。チョ・グニョン監督は映画美術ディレクターとしてキャリアを積んだのち、“26 Years”(13)で監督デビューした人物。ミラノ国際映画祭で大賞・撮影賞、それにミンギョン役のイ・ユヨンが主演女優賞を受賞した。劇場公開に先駆け、第27回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて「アトリエの春」の題名で2015年10月25日、26日に上映された。

1960年代韓国の田舎町を舞台に、難病に苦しむ彫刻家とその妻が織り成す人間ドラマ。1969年、ベトナム戦争への軍隊派遣で揺れる韓国。全身が麻痺していく難病に侵された天才彫刻家ジュングは、妻に勧められ湖のある村で療養生活を始める。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2016年1月30日
キャスト 監督チョ・グニョン
出演パク・ヨンウ キム・ソヒョン イ・ユヨン
配給 クロックワークス
制作国 韓国(2014)
上映時間 102分

(C) 2014 STUDIO HOOK, All Rights Reserved.

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-14

<人生は短く、芸術は長し>と言う格言に対してジャメッテイの<芸術より人生を>と言う言葉で切り返す。生命を縮めて迄、芸術に生きるのか、もっと大切なものが有るのでは?アトリエでの彫像制作を勤しむ彫刻家とモデルとの人間の絆…。民家の光景等ワンシーン、ワンシーンが美しく影絵の如し。生命を掛けて作り出した愛の結晶=彫像、一つの愛のポエム♪

最終更新日:2022-07-26 11:03:26

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