ショートホープ(2014) 作品情報

しょーとほーぷ

児島和也(竜跳)は、小学4年生の10歳の少年。母はストリッパーのジプシー風祭、父親は不明だった。数年前に里子に出された和也は、母と別々に暮らしていたが、里親に男の子が誕生したことで、居場所を失ってしまう。そんな時、母の訃報が舞い込む。和也は里親の家には帰らず、そのまま母が住んでいたアパートに残り、ヒモの良輔(鳥羽潤)と暮らしていた。そこへ、担任教師の笹野(小林麻子)が和也を連れ戻そうと訪ねて来るが、和也はその場所から逃げ出し、母と暮らした思い出の場所“フランス座”へ向かう決意を固める。だが、電車賃もなく、蒲田から徒歩でフランス座のある横浜へ向かうことに。途中、中学生に殴られ、身も心もボロボロになりながら歩き続ける。翌朝、ようやく辿り着いたフランス座だったが、そのドアは固く閉ざされたまま。そこへやって来た支配人の丸山繁則(岸部一徳)からフランス座が閉館したことを聞き、残された母の遺品から、父親が県会議員候補の米田利一(芹沢礼多)であることを知る。途方に暮れた和也は、大臣の娘と婚約した米田に捨てられた女性、水沢マリ(中村麻美)と出会い、自分を探しにやって来た良輔と3人で夜中のフランス座に集まる。和也からジプシーと米田の写真を見せられたマリはその熱い思いに心動かされ、翌日、米田に会わせることを約束。慣れない手つきで母の遺品の中にあったタバコ“ショートホープ”に火を点ける和也に、良輔が告げる。“タバコ吸わねえぞ、母ちゃん。”翌日、駅前の喫茶店で米田を待つマリと、その真後ろの席で待つ和也、車で待機する良輔。やがて姿を現す米田。果たして、和也は父に何を問うのだろうか……?

「ショートホープ(2014)」の解説

ストリッパーだった母を亡くした孤独な少年が、初めて存在を知った父親に会おうとする姿を通じて、愛することの尊さを問いかけるドラマ。森田芳光や阪本順治の下で助監督を務めてきた堀口正樹が、自ら書き上げた脚本を映画化した監督デビュー作。出演は「コドモ警察」の竜跳、「ラブファイト」の鳥羽潤、「RIVER」の中村麻美。

森田芳光、阪本順治の助監督として実績を積んだ、堀口正樹の“愛”をテーマにした初監督作。ストリッパーの実母が死に、里親に待望の子どもが産まれ、自分の居場所を失い独りぼっちの小学4年生の和也。顔も知らない父を探そうと横浜に向かう。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年8月16日
キャスト 監督堀口正樹
出演竜跳 鳥羽潤 中村麻美 芹沢礼多 佐藤恒治 小林麻子 岸部一徳
配給 <ショートホープ>製作コネクション
制作国 日本(2013)
上映時間 76分

(C)2014.ShorHopeMovieCommittee. All Rights Reserved.

ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「リュウ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2014-08-17

この時代に珍しいストレートな作品。子役が好きで観に行ったのだが、いつの間にか入りこんでしまった。静かで、派手な演出とか泣かせようとする音楽が無いのにここまでグッとくるのはすごいと思う。もちろんハリウッド的な派手さだったりスピードを求める人には理解しづらいかもしれないけど。もう一度観たい。

最終更新日:2022-07-26 11:03:27

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