野のなななのか 作品情報

ののなななのか

雪降る冬の北海道芦別市。風変わりな古物商“星降る文化堂”を営む元病院長、鈴木光男(品川徹)が他界する。3月11日14時46分、92歳の大往生だった。告別式や葬式の準備のため、離れ離れに暮らしていた鈴木家の面々が古里に戻ってくる。光男の妹・英子(左時枝)は82歳。光男の2人の息子はすでに他界し、それぞれ孫が2人ずつ。長男の長男、冬樹(村田雄浩)は大学教授。その娘・かさね(山崎紘菜)は大学生。長男の次男・春彦(松重豊)は泊原発の職員で、その妻が節子(柴山智加)。気難しい光男と“星降る文化堂”でただ1人、一緒に暮らしていた孫のカンナ(寺島咲)は次男の娘で看護師。その兄・秋人(窪塚俊介)は風来坊。そこへ突然、謎の女・清水信子(常盤貴子)が現れる。“まだ、間に合いましたか……?”不意に現れては消える信子によって、光男の過去が次第に焙り出される。終戦が告げられた1945年8月15日以降も戦争が続いていた樺太で、旧ソ連軍の侵攻を体験した光男に何が起きたのか?そこには、信子が持っていた1冊の詩集を買い求めた少女・綾野(安達祐実)の姿もあった。果たして信子と綾野の関係は?明らかになる清水信子の正体とは?生と死の境界線が曖昧な“なななのか(=四十九日)”の期間、生者も死者も彷徨い人となる。やがて、家族や古里が繋がっていることを学び、未来を生きることを決意する。

「野のなななのか」の解説

北海道芦別市を舞台に、葬儀のために集まった家族の姿と、その家族に関わる終戦の秘話を通じて、3.11以降の日本のあり方を見つめるドラマ。「この空の花 長岡花火物語」の姉妹編的位置づけとなる大林宣彦監督作品。全編、芦別市でロケ撮影を行なった。出演は「沈まぬ太陽」の品川徹、「アフタースクール」の常盤貴子。

ある男の戦争体験を通して、現代の日本再生の正しき道を示そうとする大林宣彦による人間ドラマ。冬の北海道、芦別市で風変わりな古物商を営む老人が臨終を迎える。散り散りに暮らしていた家族が集まるなか、謎の女が現れ彼の過去を明かしてゆく。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年5月17日
キャスト 監督大林宣彦
原作長谷川孝治
出演品川徹 村田雄浩 松重豊 窪塚俊介 寺島咲 山崎紘菜 柴山智加 内田周作 細山田隆人 小笠原真理子 イ・ヨンスク 大久保運 小磯勝弥 斉藤とも子 猪股南 相澤一成 パスカルズ 根岸季衣 原田夏希 左時枝 安達祐実 伊藤孝雄 常盤貴子
配給 PSC=TMエンタテインメント
制作国 日本(2014)
上映時間 171分
公式サイト http://www.nononanananoka.com/

(C)2014 芦別映画製作委員会/PSC

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-09-04

今日のNHKラジオふんわりguestは本篇の常盤貴子,大林宣彦の云う線を消したいの言葉が印象に残った。戦争の争い事が起こる境界の線を無くす希求が其処に込められ

最終更新日:2024-09-14 16:00:01

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