佐野元春『Film No Damage』 作品情報
さのもとはるふぃるむのーだめーじ
若い頃、いくつかのロック・ドキュメンタリーに感動した佐野元春だったが、27歳当時の1983 年、日本にはエンターテインメント性を兼ね備えたドキュメンタリー作品が少ないと感じていた。その活動のベースを日本からアメリカへ移そうと考えていた彼は、自分のキャリアもそう長くは続かないだろうと考え、デビューから3 年間のライヴを映像に記録することを思い立つ。こうしてスタートしたのが、『Film No Damage』プロジェクトだった。本作は、佐野元春、1980年代初期の姿を映した奇跡のドキュメンタリーである。街に暮らすティーンエイジャーたちの夢と挫折、経験とイノセンス、熱狂と焦燥。その全てがここにある。この作品は、1983 年に16mmフィルムで撮影され、同年7 月18 日の中野サンプラザホールを皮切りに全国で劇場公開。その一部は、84 年12 月1 日にリリースされた映像作品『Truth’80 ‐‘84』等に収められたものの、上映終了後にマスターが所在不明となり、長らく全編の再上映や製品化が行なわれることはなかった。そのためファンの間では“幻のフィルム”として知られていたが、2012 年に倉庫から奇跡的にマスターが発見され、初上映からちょうど30 周年の節目を迎える2013 年9 月に、5.1ch デジタル・リマスター版に生まれ変わって待望の劇場公開が実現した。なお今回のデジタル・マスタリングにあたって、監修を務めたのは当時、アルバム『SOMEDAY』のレコーディングに関わった坂元達也。本作は、当時の佐野元春を知る世代だけではなく、新しい世代にも伝わる青春の普遍性を感じさせるもの。レジェンドと呼ばれるに相応しい輝きを放っている。
「佐野元春『Film No Damage』」の解説
1980年代から活躍するロック・ミュージシャン、佐野元春が80年代前半に行ったライブ映像を中心に構成したドキュメンタリー。83年に劇場公開されながらも、長らく行方不明になっていた作品のマスターが発見され、5.1chサウンドでデジタル・リマスター版を製作。初公開から30年を経た2013年に劇場公開された。
1983年に製作された佐野元春のドキュメンタリーを、デジタル・リマスターなどによって画質と音質を向上させて再上映。中野サンプラザで敢行された伝説的ライブを筆頭に、デビューから間もない80年代初頭の彼を追った映像が映し出される。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年9月7日 |
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キャスト |
監督:井出情児
出演:佐野元春 |
配給 | ソニーPCL |
制作国 | 日本(2013) |
上映時間 | 71分 |
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