女生徒・1936 作品情報
じょせいといちきゅうさんろく
<燈籠>下駄屋の一人娘・咲子(柴田美帆)は、商業学校の学生で年下の水野さんのために、男物の水着を盗んで交番に連行される。そこで自分の思いをぶつけて必死に抗弁するが、新聞記事にも取り上げられ、近所の笑いものにされてしまう。そして、水野さんから手紙が……。<女生徒>2年前に姉が北海道に嫁ぎ、1年前に父親を病気で亡くした女学生の佳子(川原崎未奈)は、母親と2人暮らし。彼女の1日を、意識の流れに沿って展開する。10代を生きる意味を彼女の鋭い感性で語らせ、それはまた、太宰自身の声でもある。<きりぎりす>裕福な家庭に育った智子(川原崎未奈:二役)は、社会に対して信念を持って生きている。それを当たり前のように実践し、妥協を許さないその生き方は、愛する夫に対しても、その気持ちを正面からぶつけることとなる。“お別れします…。”<待つ>20歳の葉子(柴田美帆:二役)に、前3作の女性の生き様がひとつのイメージとなって、この時代を生きることの難しさが象徴的に集約される。駅舎で待つ葉子。それは、太平洋戦争の始まりへの昂揚感、未来への希望でもある何か。今、どこにもない世界に空想が広がる。
「女生徒・1936」の解説
太宰治が女性の語りで執筆した名作4編を映画化したオムニバス。昭和初期の戦争へと向かう時代に発表された物語を通じて、3.11以降の世界を生きる我々に、その意味を問いかける。「ムーランルージュの青春」の柴田美帆、本作がデビューとなる川原崎未奈が、それぞれ二役を演じる。監督は、本作が初の長編劇映画となる福間雄三。
太宰文学の『燈籠』『女生徒』『きりぎりす』『待つ』を原作にした文芸ドラマ。下駄屋の娘・咲子は、商業学校に通う学生・水野の“ある想い”を叶えてやろうと男性用水着を盗む。だが捕まって交番へと連れていかれ、新聞の記事にもされてしまう。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年6月15日 |
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キャスト |
監督:福間雄三
原作:太宰治 出演:柴田美帆 川原崎未奈 真砂豪 岡本裕輝 コンタキンテ 金子ゆい 松下京子 真砂皓太 |
配給 | マルパソ事務所 |
制作国 | 日本(2013) |
上映時間 | 106分 |
公式サイト | http://jyoseito.jp/ |
(C)2013 GEN-YA FILMS
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