R-18 文学賞 vol.1 自縄自縛の私 作品情報
あーるじゅうはちぶんがくしょうぼりゅーむわんじじょうじばくのわたし
どこにでもある普通の家庭で育った立花百合亜(平田薫)。学生時代にインターネットで自らの身体を縛る自縛について知り、密かな楽しみとしていた。自室でキャミソールの上から縄をつけていたところ、恋人の持田裕太(綾部祐二)が訪れてきた。急いでパーカーを羽織りごまかそうとしたが裕太に気付かれ、裕太は予想外の出来事に理解ができず逆上。二人は別れることになる。これに懲りて百合亜は自縛をやめる。それから5年が経ち、27歳になった百合亜は広告代理店に勤めている。新入社員の桜井達也(米原幸佑)と中途入社で年上の弘前恵美(馬渕英俚可)を部下に持ち、上司の矢村修司(安藤政信)は自分勝手で頼りにならず、ストレスが蓄積されていた。獲得できれば大金を得られる馬場商会へのコンペティションを控え緊張感が高まった百合亜は、その緊張感から逃れようと再び自縛を始める。さらに自縛を綴るブログを始め、40代半ばで女装自縛マニアのW氏と知り合う。ネットでW氏と交流し自縛を報告するうちに、百合亜は自縛をエスカレートさせていく。ついには縄をつけた上にスーツを着て出勤。まるで戦闘服を身につけているかのように堂々とできる自分がいた。プレゼンが進んでいく中、致命的なミスが見つかり、馬場商会の馬場勇社長(山内圭哉)と以前から付き合いのある渡瀬博明専務(津田寛治)から激しく叱責される。意気消沈した百合亜は、大胆な行動に出る。それは、手錠の鍵を自分宛てに郵送し自縛の上に手錠をかけ、翌日鍵が届くまでそのままにするというもの。玄関の鍵は開いており、この状態のままもし宅配便が届いたら……もし新聞の集金が来たら……もし空き巣や強盗が押し入って来たら……と想像を膨らませ、かつてないほどドキドキする百合亜。そして翌朝、思いもかけない人物が部屋を訪れる……。
「R-18 文学賞 vol.1 自縄自縛の私」の解説
第7回女による女のためのR-18文学賞で大賞を受賞し多くの読者から共感を得た蛭田亜紗子著『自縄自縛の私』(新潮社・刊)を、俳優活動の一方で「サヨナラCOLOR」「無能の人」など監督としての才能も見せる竹中直人が映画化。蓄積したストレスから解放されるために自らの身体を縛る女の心の襞を繊細に掬い取る。主人公の自縛を趣味とするOLに扮するのは「るろうに剣心」の平田薫。ほか、自分勝手なのに不思議な魅力を持つ上司を「スマグラー お前の未来を運べ」の安藤政信、昔の恋人を「TSY タイムスリップヤンキー」など俳優としても活動するお笑いコンビ『ピース』の綾部祐二、秘密の顔を持つエリート上司を「恋の罪」の津田寛治が演じる。
蛭田亜紗子の小説を、竹中直人が監督を務めて実写化した異色ドラマ。自縛癖が原因で失恋し、その性癖を封印してきた広告代理店勤務の百合亜。だが、クセのある上司や同僚、重要なコンペの参加といった重圧やストレスから、自縛癖を復活させる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2013年2月2日 |
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キャスト |
監督:竹中直人
原作:蛭田亜紗子 出演:平田薫 安藤政信 綾部祐二 津田寛治 山内圭哉 馬渕英俚可 米原幸佑 銀粉蝶 松尾諭 平田敦子 児玉絹世 鈴木奈々 福士誠治 蛭子能収 吉田照美 つみきみほ 杉本彩 |
配給 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー |
制作国 | 日本(2013) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 106分 |
(C)吉本興業
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