ローラーとバイオリン 作品情報
りーらーとばいおりん
詩が上手で夢想家の少年サーシャは、バイオリンを弾くのが得意だった。ある日、アパートの階段を両手にバイオリンを抱えているところを、彼がバイオリンを習っているのをよく思っていない少年たちに取り巻かれて脅かされる。が、運よくローラーを引いて整地作業をしていた青年セルゲイに助けられる。サーシャはセルゲイと仲よくなり、彼を通じて労働の意味や人間としての自覚を教えられる。セルゲイもまたサーシャのバイオリンを通して、音楽が美しく、感動的なものであることを学んだ。ところが、二人が連れだって映画『チャパーエフ』を観に行こうとするのを、サーシャが労働者とつき合うことを喜ばしく思っていなかった母親が反対したのだ……。
「ローラーとバイオリン」の解説
「惑星ソラリス」のアンドレイ・タルコフスキーが、映画大学監督科の卒業製作として演出した監督処女作。音楽学校に通う少年とローラーで整地作業をしている青年労働者との友情を描く。ニューヨーク国際学生映画コンクール第1位に輝いた。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:イーゴリ・フォムチェンコ ウラジーミル・ザマンスキー マリナ・アドジユベイ |
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配給 | ロシア映画社 |
制作国 | ソビエト連邦(1961) |
上映時間 | 46分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2025-04-05
アンドレイ・タルコフスキー監督が、ソ連邦国立映画高等学院監督課の卒業製作として監督したこの作品は、ニューヨーク国際学生映画コンクールで第1位に輝き、以後タルコフスキー監督が国際的に注目されるようになったきっかけの作品。
アルベール・ラモリスの「赤い風船」に触発されて、少年と大人との友情を、詩情豊かに謳い上げた、タルコフスキー監督の初期の秀作だ。