光と影 光市母子殺害事件 弁護団の300日 作品情報
ひかりとかげひかりしぼしさつがいじけんべんごだんのさんびゃくにち
1999年4月14日、山口県光市で本村洋さんの妻と生後11ヶ月の長女が殺害された、いわゆる『光市母子殺害事件』。逮捕されたのは、当時18歳の少年だった。一審二審で無期懲役の判決が下されるが、最高裁は死刑含みで審理を広島高裁に差し戻した。最高裁の途中段階から、弁護団は差し替わる。起訴事実を争わず、ひたすら情状を主張してきた旧弁護団が、死刑含みの状況に危機感を抱いたためである。21人の新しい弁護士が事件を改めて調査すると、そこには流布されていた凶悪な被告ではなく、精神年齢の低い青年像があった。被告は新しい弁護団に、殺意もなく、強姦目的でもなかったと告白する。しかし報道や世論は感情的な空気の中で、死刑を恐れて事実を翻した、荒唐無稽な供述だと被告を非難し、殺人鬼を守る鬼畜、悪魔と、弁護団にまでバッシングを浴びせるようになる……。このドキュメンタリーは、多様な視点から冷静に見るために弁護団会議にカメラを入れるなど取材を重ね、刑事事件の弁護活動のあるべき姿、弁護士の職責を問う。
「光と影 光市母子殺害事件 弁護団の300日」の解説
東海テレビ製作のTVドキュメンタリー。幼い子供と母親を殺害した光市母子殺人事件の弁護団の内部にカメラを入れ、刑事事件の弁護活動のあり方を問う。ディレクターは、「死刑弁護人」の齊藤潤一。ナレーションは、「キャタピラー」の寺島しのぶ。日本民間放送連盟賞最優秀賞、芸術祭優秀賞、ギャラクシー賞優秀賞受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2012年6月30日 |
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キャスト | 監督:齊藤潤一 |
配給 | 東風 |
制作国 | 日本(2008) |
上映時間 | 47分 |
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