死刑弁護人 作品情報
しけいべんごにん
死刑事件を請け負う弁護士は少ない。“極悪人の代理人”“人殺しを弁護する人でなし”世間から様々なバッシングを受けるだけでなく、人命が奪われた事件を通し、加害者と被害者双方の悔恨や悲嘆に苦悶することになるからだ。しかし、安田は“悪魔の弁護人”と呼ばれようとも、依頼人を背負い続ける。「事実を出して初めて本当の反省と贖罪が生まれる。どうしたら同じことを繰り返さずに済むのか、それには、まず真実を究明しなければならない」。貧困と富裕、安定と不安定、山手と下町。凄惨な犯罪は境界で起きることが多い。生まれ育った環境が生む歪みを無視し、加害者を断罪することに終始することが、事件の解決と言えるのか。「誰が何を裁くのか?」裁判は、犯罪を抑止するために、材料を洗い出す場でもあるはずだ。安田の生き様から映し出されるのは、この国の司法のありようなのだ。
「死刑弁護人」の解説
「オウム真理教事件」の麻原彰晃や「和歌山毒カレー事件」の林眞須美など、多くの死刑事件を請け負ってきた弁護士・安田好弘を追ったドキュメンタリー。監督は「平成ジレンマ」の齊藤潤一。ナレーションを「マイウェイ 12,000キロの真実」の山本太郎が担当する。
オウム真理教事件の麻原彰晃を筆頭に、死刑判決が求刑された事件を担当してきた弁護士・安田好弘を追ったドキュメンタリー。“悪魔の弁護人”などと呼ばれながらも精力的に活動する彼の姿を通し、司法の在り方や凶悪犯罪発生の要因を見つめる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2012年6月30日 |
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キャスト |
監督:齊藤潤一
出演:安田好弘 |
配給 | 東海テレビ放送(配給協力 東風) |
制作国 | 日本(2012) |
上映時間 | 97分 |
公式サイト | http://shikeibengonin.jp/ |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-02-12
日本映画専門チャンネルの「私のドキュメンタリーの10の旅」で放映された本篇,作家・重松清と三宅民夫アナウンサーの解説付きで視聴…。どんな人間も又変わりうると言う立場から死刑囚の人権擁護の姿勢が際立った秀作のドキュメントだったー