エリート・スクワッド 作品情報

えりーとすくわっど

リオ・デ・ジャネイロにローマ法王が来訪することになった。警察のエリート特殊部隊BOPEの隊長ナシメントは、法王が宿泊を希望した場所の近くにある、危険なスラム地帯にはびこる麻薬ディーラーを一掃せよとの命令を受ける。妻が妊娠し、過酷な部隊を引退しようとしていた彼だったが、この最後の仕事だけは、断ることができなかった。一方、正義心に燃える新人警官のネトとマチアスは、高い志を持って警官の任務を始めるが、腐敗し、堕落しきった警察の実態にショックを受ける。彼らはやがて、最も過酷で、最も死に近い任務をこなす超エリート部隊、BOPE への入隊を希望するが…。

「エリート・スクワッド」の解説

リオ・デ・ジャネイロにローマ法王が来訪することに。警察のエリート特殊部隊・BOPEの隊長・ナシメントは、危険なスラム地帯の麻薬ディーラーを一掃せよとの命令を受けるが…。『シティ・オブ・ゴッド』のスタッフが贈るクライムアクション。第58回ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞し、ブラジルでの興行記録を塗り替える大ヒットとなった。監督はジョゼ・パジーリャ。出演はヴァグネル・モーラ、アンドレ・ラミロ、カイオ・ジュンケラほか。2014年10月18日より、東京・新宿シネマカリテにて開催された[オト カリテ Vol.7]として上映。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2014年10月18日
キャスト 監督ジョゼ・パジーリャ
出演ヴァグネル・モーラ アンドレ・ラミロ カイオ・ジュンケラ ミルヘム・コルタス
配給 トランスフォーマー
制作国 ブラジル(2008)
上映時間 115分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

このブラジル映画「エリート・スクワッド」は、ブラジル、リオのスラム、麻薬密売、警官の汚職に立ち向かう軍警察特殊部隊をリアルに描いた作品だ。

タイトルからは、一見、特殊部隊アクションかなと連想してしまいますが、そんな生易しい映画ではありません。

何しろ脚本が「シティ・オブ・ゴッド」のブラウリオ・マントヴァーニだ。
ブラジルのリオデジャネイロが抱えるスラム、麻薬密売、警官の汚職といった困難な問題に敢然と立ち向かう、軍警察特殊部隊BOPE(ボッピ)の活躍を描く作品なんですね。

当然、アメリカの特殊部隊ものとは違って、ドキュメンタリータッチの社会派映画なのだ。
しかも、このBOPEの行動がアクション映画以上に激しいのだから、さらに驚いてしまう。

マチアスとネトは新人警官。しかし、警察内部の腐敗に対してささやかな反抗を行なったことから、スラムのいざこざに巻き込まれてしまう。

銃を持ったチンピラに包囲され、弾も尽きて万事窮すとなった時、軍警察精鋭部隊BOPEが駆けつけ、無事救出された。
そして、堕落した警察に嫌気がさした二人はBOPEに志願するのだった。

一方、BOPEのナシメント大尉は、日々の激務でストレスが頂点に達していた。 一時的に実践の任務を離れ、訓練教官となったナシメントは、マチアスとネトを自分に替わる指揮官に育てるため、過酷な訓練を開始するのだった。 欧米の特殊部隊ものと変わらないように思えるが、BOPEの行動はとにかく過激だ。 チンピラが銃を持っていれば、先に発砲し、相手が死んでも気にしない。 そして、手掛かりをつかむためなら拷問も辞さず、頭にビニール袋を被せて空気を遮断しながら、何回も顔をひっぱたくという激しさは、もはや警察の特殊部隊というよりも「ワイルド7」か「マッドポリス」のようなのだ。 何しろ、彼らのエンブレムはドクロなのだから、ナチのSSも顔負けだ。 しかし、前半で警察の腐敗も描かれているから、これも仕方がないだろうなと思えてしまう。 最終的に物語は、インテリで穏健派のマチアスが、ひとりのタフなBOPE隊員に成長するところで終わるが、続編ではさらに過酷な運命が待っているのだった。

最終更新日:2024-12-02 15:53:10

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