風にそよぐ草 作品情報
かぜにそよぐくさ
ある日、ショッピングセンターを訪れた初老の歯科医ジョルジュ(アンドレ・デュソリエ)は、駐車場に捨てられていた財布を偶然拾う。お金は抜き取られていたが、小型飛行機の操縦免許証が入っていた。そこに記されていた名前はマルグリット・ミュイール(サビーヌ・アゼマ)。それは、彼女がひったくりに奪われたものだった。添付された女性の写真を目にしたジョルジュは、浮足立つ。財布をどうやって彼女に届けようかと思案したものの、結局、警察に届けることに。翌日、自宅の電話が鳴る。マルグリットからだったが、お礼を述べるだけのそっけない態度に失望し、乱暴に受話器を置いてしまう。が、その態度を反省したジョルジュは、謝罪の手紙をポストに投函。数日後、マルグリットからは気にしていないという内容の返事が届くと、再び手紙を書く。しかし、彼女からの返事はない。これをきっかけに毎晩のように彼女に電話をかけ、留守電に“話がしたい”とメッセージを残すジョルジュ。だがある夜、電話に出た彼女から“これ以上は電話してこないでほしい”と言われ、彼女の車のタイヤを切り裂いてしまう。これを受けて、警察に相談するマルグリット。相談を受けたベルナール刑事(マチュー・アマルリック)は、ジョルジュの家を訪ね、彼女への連絡をやめるよう優しく諌める。しかし、ジョルジュは深く傷ついていた。ジョルジュからの連絡は途絶えたものの、逆にマルグリットは彼に対して気の毒な事をしたのではないかと、気に病んでいた。そしてある夜、ジョルジュ宅に電話して居場所を聞き出すと、外出先の映画館に駆け付ける。面識はなかったが、お互いを認識した2人は、近くの喫茶店で飛行機の話題に興じる。その後も些細な行き違いはあったものの、ある日、マルグリットはジョゼフと妻を飛行場に招待する。そして、思いがけず2人になると、口づけを交わす。こうして、2人の恋が始まったように見えたのだが……。
「風にそよぐ草」の解説
「去年マリエンバードで」で知られるフランスの巨匠アラン・レネが、89歳にして送り出した大人のラブストーリー。ひったくりに奪われた財布を拾ったことがきっかけで、初老の紳士がその持ち主の女性に心奪われてゆく。出演は「ミックマック」のアンドレ・デュソリエ、「巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト)」のサビーヌ・アゼマ。
「夜と霧」などの名匠アラン・レネが贈るラブロマンス。財布を拾った初老の紳士ジョルジュは、その中にあった持ち主の女性マルグリットの飛行機操縦免許証の顔写真に心を突き動かされる。それを機に、彼女への想いを膨らませるジョルジュだが……。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年12月17日 |
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キャスト |
監督:アラン・レネ
原作:クリスチャン・ガイイ 出演:サビーヌ・アゼマ アンドレ・デュソリエ アンヌ・コンシニ エマニュエル・ドゥヴォス マチュー・アマルリック ミシェル・ヴュイエルモーズ |
配給 | 東宝東和 |
制作国 | フランス イタリア(2009) |
上映時間 | 104分 |
(C) F COMME FILM.
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