ツリー・オブ・ライフ 作品情報
つりーおぶらいふ
ジャック・オブライエン(ショーン・ペン)は実業家として成功していたが、人生の岐路に立つ。そして深い喪失感のなか、少年時代を回想する。1950年代半ばの中央テキサスの小さな田舎町で、幸せな結婚生活を送るオブライエン夫妻とジャック、2人の弟たち。一見平穏に見える家庭だったが、ジャックにとって心安らぐ場ではなかった。社会的な成功と富を求める父(ブラッド・ピット)は、力こそがすべてだと考える厳格な男で、母(ジェシカ・チャステイン)は自然を愛で、慈愛に満ちた心で子供たちを包み込む優しい女だった。11歳のジャックはそんな両親の狭間で2つに引き裂かれ、葛藤していた。父に反感を抱きながら、父に似た成功への渇望や力への衝動を感じ、暗黒の淵に囚われそうになるジャック。そんな彼を光のさす場所にとどめたのはなんだったのか、数十年の時間を経て思いを巡らすとき、すべてを乗り越えつながり続ける家族の姿に、過去から未来へと受け継がれる生命の連鎖を見出す。
「ツリー・オブ・ライフ」の解説
1950年代のテキサスを舞台に、厳格な父と優しい母との間で葛藤しながら成長した男の40年に渡る家族の物語を描く。監督は、「シン・レッド・ライン」のテレンス・マリック。出演は、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のブラッド・ピット、「ミルク」のショーン・ペン。第64回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。
「天国の日々」のテレンス・マリックがブラッド・ピットを迎えて放ち、パルムドールに輝いた話題作。テキサスで大農場を構える一家に、40年にわたって繰り広げられるさまざまな出来事。その姿から、家族の絆や愛情の在り方などを問い掛ける。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年8月12日 |
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キャスト |
監督:テレンス・マリック
出演:ブラッド・ピット ショーン・ペン ジェシカ・チャステイン フィオナ・ショウ ハンター・マクラケン ララミー・エップラー タイ・シェリダン |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン |
制作国 | アメリカ(2011) |
上映時間 | 138分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:3.45点★★★☆☆、19件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-07-22
この映画「ツリー・オブ・ライフ」は、厚みのある人間ドラマと、そこからイメージを羽ばたかせる美しい映像、クラシックの流麗な音楽。
これらが、混然一体となった秀作だと思います。
孤高の天才・テレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」は、家族を亡くした喪失感や父と子の確執など、誰もが経験する家族の物語を、太古から繰り返される、命の物語として、壮大に描き出していると思います。
この映画の主要な舞台は、1950年代のアメリカのテキサス州の小さな町だ。
ブラット・ピットとジェシカ・チャスティン演じる夫婦は、3人の子をもうけて、幸福な日々を送っている。
庭の木漏れ日、母のスカートの揺らぎ、ギターを爪弾く音-------。
日常にありながら、移ろいやすい奇跡のような輝きが、丹念に描かれていく。
やがて、野心を抱いた父は、家庭でも強権的に振る舞い始め、穏やかな母や子供たちとの幸せな日々が軋みだす。
長男は純真さを失って、父を強く憎むようになる。