飯と乙女 作品情報
めしとおとめ
砂織(佐久間麻由)は、渋谷のダイニングバーCooでアルバイトをしている。人に料理を作るのが生き甲斐である砂織は、物静かな常連客・九条(上村聡)が、店で一度もモノを食べたことがないのが気になる。砂織は九条に、お土産のカツサンドを渡す。しかし九条は、それを托鉢僧にやってしまう。それを知った砂織は落ち込むが、実は九条は、人の作ったものがどうしても食べられないのだった。店の常連客・美江(田中里枝)は、同棲中の彼氏・小日向(岸建太朗)がまともに働いてくれないストレスで過食症を患い、いつも何かを食べ続けては、トイレで吐いている。ある日、美江は妊娠したことを知り、小日向に迫る。小日向は「俺が食べさせてやる」と答え、その日を境に友人の前から姿を消す。美江は友人たちに、自分が食べたとはぐらかす。美江の勤める小さな事務所の社長・小中(菊池透)には、大食漢の妻・咲枝(岡村多加江)と娘・結美という家族がいた。会社の経営が苦しく、ここ数日何も食べていない小中は空腹に耐えかね、深夜、台所で結美のお弁当を食べてしまう。食べなければ生きられない自分に嫌気がさした小中は、即身仏になろうと段ボールハウスにこもってしまう。
「飯と乙女」の解説
“食”に苦しむ3組の男女を描く群像劇。監督は、本作が長編デビュー作となる栗村実。出演は、「名前のない女たち」の佐久間麻由、「工業哀歌バレーボーイズ THE MOVIE」の岡村多加江。第32回モスクワ国際映画祭NETPAC賞受賞。第61回ベルリン国際映画祭Culinary Cinema部門招待作品。
モスクワ国際映画祭最優秀アジア映画賞に輝いた、新鋭・栗村実による“食”を題材にしたドラマ。料理を食べさせるのが生き甲斐の女と彼女が作ったものが食べられない男など、食に苦しむカップル3組の姿を、ユーモアとペーソスたっぷりに描く。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年6月18日 |
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キャスト |
監督:栗村実
出演:佐久間麻由 田中里枝 上村聡 岸建太朗 岡村多加江 菊池透 増本庄一郎 |
配給 | フェイス・トゥ・フェイス |
制作国 | 日本(2010) |
上映時間 | 75分 |
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