ゲンスブールと女たち 作品情報
げんすぶーるとおんなたち
1941年、ナチス支配下のフランス、パリ。暗い時代にユダヤ人の両親の元に生まれたリュシアン・ギンズブルグは、ピアニストの父から受ける厳しい音楽のレッスンに辟易し、煙草を吸い、大人とも渡り合う一風変わった少年だった。成長したリュシアンは、ピアノ弾きとして働きながら、美術学校に通う。そこでサルバトール・ダリの愛人と出逢い、一夜を共にする。その後、リュシアンは音楽の道で生きていくことを決意。最初の妻エリザベットと結婚する。同時に作曲も始め、キャバレーでピアニスト兼歌手として働きはじめる。セルジュ・ゲンスブール(エリック・エルモスニーノ)と名乗るようになったのはその頃。人気作曲家となったゲンスブールに曲を提供してもらいたいという有名歌手は列をなした。その頃、人気絶頂のブリジット・バルドー(レティシア・カスタ)と恋に落ちるが、バルドーの夫の怒りを買って収束。傷心のゲンスブールを慰めたのは、映画『スローガン』で共演した20歳の女優ジェーン・バーキン(ルーシー・ゴードン)だった。バーキンはゲンスブール3人目の妻となり、愛娘シャルロットも誕生。やがて2人はデュエット曲『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』を発表。この大ヒットでゲンスブールは世界的に知られるようになってゆく。その後も2人で多くの曲を世に送り出すが、ゲンスブールの心臓発作をきっかけに、夫婦の関係に亀裂が入り始める。バーキンの制止をよそに酒とタバコを辞めないゲンスブール。そして互いの溝を埋められないまま、ついに2人は離婚。その後も反体制的な作品の発表や言動を繰り返すゲンスブールは、フランス国家『ラ・マルセイエーズ』をレゲエ・ヴァージョンに編曲し、“売国奴”とマスコミや右翼団体から標的にされてしまう。その頃、30歳年下のモデル・歌手バンブー(ミレーヌ・ジャンバノワ)と同棲。2人の間には息子も誕生し、彼女が最後のパートナーとなった。
「ゲンスブールと女たち」の解説
数々の名曲を送り出し、様々な女性と浮名を流してきた作曲家セルジュ・ゲンズブールのセンセーショナルな生涯を描いたドラマ。セルジュ・ゲンズブールを演じるのは「あの夏の子どもたち」のエリック・エルモスニーノ、ジェーン・バーキン役はルーシー・ゴードン。監督は本作で長編映画デビューのジョアン・スファール。
映画監督、作家、歌手、画家とマルチな活躍を繰り広げた、フランス屈指の才人である故セルジュ・ゲンスブール。その華麗にして波乱に満ちた軌跡を、ブリジット・バルドーやジェーン・バーキンといった女性たちとの恋を絡めながら描く伝記映画。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年5月21日 |
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キャスト |
監督:ジョアン・スファール
原作:ジョアン・スファール 出演:エリック・エルモスニーノ ルーシー・ゴードン レティシア・カスタ ダグ・ジョーンズ アナ・ムグラリス ミレーヌ・ジャンパノイ サラ・フォレスティエ ヨランド・モロー クロード・シャブロル ケイシー・モッテ=クライン ラズヴァン・ヴァジルスキュ ディナラ・ドルカロヴァ フィリップ・カトリーヌ デボラ・グレール |
配給 | クロックワークス |
制作国 | フランス アメリカ(2010) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 122分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4.33点★★★★☆、3件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-10-18
そして,本セルジュ・ゲンズブールが音楽を担当したのがシルビア・クリステル主演の映画〈さよならエマニュエル夫人〉だった。「性の解放」が歓喜,嫉妬心等様々な人間の感情を呼び覚ます辺りも画かれている。或る映画監督への愛の駆け引き,プロモーション・シーンも見処