レッド・バロン(2008) 作品情報
れっどばろん
1916年。第一次世界大戦下のフランス北部。連合国軍が執り行う葬儀会場に突如ドイツ軍飛行隊が出現する。隊を率いる若き凄腕パイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェン男爵(マティアス・シュヴァイクヘーファー)の目的は、自分と渡り合って命を落とした敵のパイロットに敬意を表し、追悼の花輪を贈ることだった。颯爽と帰途についたリヒトホーフェンは、奇襲を仕掛けてきた連合国軍の飛行隊と一戦を交え、撃墜したカナダ人パイロット、ロイ・ブラウン大尉(ジョセフ・ファインズ)を地上で救助する。1917年1月。リヒトホーフェンは、ドイツ軍最高の栄誉であるプール・ル・メリット勲章を授与される。上層部は全軍の士気高揚のために“英雄”の存在が必要と考え、彼を第11戦闘機中隊の指揮官に任命。真っ赤に塗り上げた戦闘機に乗るリヒトホーフェンを、連合国軍は“レッド・バロン”の異名で恐れるようになった。そんな中、リヒトホーフェンの胸をざわめかせたのは従軍看護師ケイト(レナ・ヘディ)の存在だった。かつてブラウン大尉を救出した現場で初めて出会ったときからケイトの美しさに魅了されていたが、なぜか彼女の態度はいつも素っ気ない。ケイトには、まるでスポーツを楽しむかのように敵との殺し合いを繰り返す彼の真意が全く理解できなかったのだ。だが、連戦先勝の快進撃を続けるリヒトホーフェンも、闘いを重ねるごとに大切な仲間を一人また一人と失う悲しみに胸を締めつけられていた。1917年7月。敵の射撃を浴びて不時着したリヒトホーフェンは、頭部を負傷。病院送りの憂き目に遭った彼の心を癒したのは、ケイトの手厚い看護だった。“レッド・バロン”の意外なほど繊細で純粋な一面に触れたケイトは、ディナーの誘いに応じ、彼にダンスの手ほどきをする。そしてレストランからの帰り道、瀕死の重症患者が多数収容されている野戦病院に彼を案内した。そこで地獄のようなおぞましい光景を目の当たりにしたリヒトホーフェンは、人生観が変わるほどの強烈なショックを受けるのだった……。
「レッド・バロン(2008)」の解説
第一次世界大戦中、ドイツ軍の第11戦闘機中隊を連合国軍に最も恐れられる飛行隊へと鍛え上げた実在の撃墜王マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの波乱に満ちた生き様を描く戦争ドラマ。監督は『シティ・オブ・ドッグ』の脚本を手掛けたニコライ・ミューラーショーン。出演は「ワルキューレ」のマティアス・シュヴァイクヘーファー、「ブロークン」のレナ・ヘディ、「マンデラの名もなき看守」のジョセフ・ファインズ。
赤く塗った戦闘機を操って敵機を次々と撃墜し、“赤い男爵”と呼ばれたドイツ軍パイロットのマンフレート・フォン・リヒトホーフェン男爵。第一次世界大戦で活躍した彼の生き様を、迫力に溢れた空中戦を交えながら描き出した実録戦争ドラマ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年5月21日 |
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キャスト |
監督:ニコライ・ミューラーショーン
出演:マティアス・シュヴァイクヘーファー レナ・へディ ティル・シュヴァイガー ジョセフ・ファインズ フォルカー・ブルッヒ |
配給 | ブロードメディア・スタジオ |
制作国 | ドイツ(2008) |
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