世界のどこにでもある、場所 作品情報
せかいのどこにでもあるばしょ
地方の寂れた遊園地と動物園。そこへ詐欺容疑で指名手配中の投資アナリスト・田口卓也(熊倉功)が逃げ込んでくる。園内では迷彩服を着た男たちが戦闘の真っ最中。その脇を調子外れのマーチングバンドが闊歩し、檻の前では大人たちが動物に語りかけている。混乱する田口に、親しげに話しかけてくる人々。その話の内容から、彼らが神経科クリニックの患者たちであり、ここで複数のクリニックが共同でデイケアを行っていることが明らかになる。患者たちの背景は様々だ。暴力団に脅されて仕事を辞めた新聞記者・河崎修三(大竹浩一)、歌手を目指していた音大出身の美作由布子(丸山優子)、9.11で同僚を失った元銀行員・高畑五郎(田上ひろし)、母親を刺したが責任能力なしと判断されたカメラ小僧・光原正也(仲井真徹)、テロリスト退治に燃える元自衛官・神谷源一(高橋修)、ノイローゼになった高校教師・阪口静夫(大関真)、息子が起こした通り魔殺人について自責の念にかられる東千枝子(三谷悦代)、新興宗教の詐欺にかかった青年・松居久志(出口哲也)、自分のことを25年前に飼育員を踏み殺した象だと思い込んでいる奥川深(西海健二郎)、日本人の映画監督に騙されて来日したタイの女優・シンシア(山口麻衣加)、銀座のクラブのママから一文無しになった老女・八巻モネ(水野久美)、記憶を失った資産家の老人・金子正夫(佐原健二)、懇願されて執行した安楽死を殺人だと訴えられた医師……。そして彼らをケアする医師、インドネシア人の看護師、彼女を取材しに来たインドネシアのテレビ局のクルー、資産家の娘と弁護士など。そんな患者に関わる者たちもまた、人には言えない悩みや思惑を抱えていた。風変わりな言動を繰り広げる患者たちに最初は戸惑っていた田口だが、彼らと過ごすうちに一体誰が正常で誰が異常なのかわからなくなっていく。やがて患者の妄想が妄想を呼び、そこに外部の者たちの思惑が絡み合い思わぬ事件へと発展していく……。
「世界のどこにでもある、場所」の解説
「悲しき天使」の大森一樹監督が、神経科のデイケアが行われている遊園地と動物園を舞台に、心に傷を抱えた老若男女の人間模様を描く群像劇。劇団スーパー・エキセントリック・シアターの実力派俳優たちに加え、TVドラマ『わたしたちの教科書』の柳田衣里佳、「ふみ子の海」の水野久美、「ゴジラ FINAL WARS」の佐原健二などが出演する。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年2月26日 |
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キャスト |
監督:大森一樹
出演:熊倉功 丸山優子 坂田鉄平 松村真知子 大関真 大竹浩一 柳田衣里佳 野添義弘 佐原健二 水野久美 三谷悦代 白倉裕二 高橋修 西海健二郎 田上ひろし 出口哲也 山崎大輔 石倉良信 古藤ロレナ 山口麻衣加 嶋田真 アベディン 仲井真徹 |
配給 | グアパ・グアポ |
制作国 | 日本(2010) |
上映時間 | 97分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「ヤング」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2011-02-28
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