劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer 作品情報
げきじょうばんきどうせんしがんだむだぶるおーあうぇいくにんぐおぶざとれいるぶれいざー
24世紀初頭。ユニオン、AEU、人類革新連盟の三勢力が争いを繰り広げていた世界に、突如として私設武装組織“ソレスタルビーイング”が現れる。“ガンダムマイスター”と呼ばれるパイロットたちによって操縦されるモビルスーツ“ガンダム”を擁する彼らは、戦争根絶を旗印に掲げ、各地で発生する紛争への武力介入を開始。一時は組織壊滅の危機に瀕しながらも、自らを“人類共通の敵”と位置づけることにより、争いの絶えなかった世界を変えてゆく。やがて、勢力の枠組みを越えた地球連邦政府が樹立。だが、独立治安維持部隊“アロウズ”の専横が、再び戦争を引き起こす。その戦いの最中、ソレスタルビーイングのガンダムマイスター刹那・F・セイエイ(声:宮野真守)は人類の水先案内人たる革新者=“イノベイター”へと進化、その能力によって戦場の人々の心を繋ぐことに成功。その革新的な体験を経て、遂に人類は武力に頼らない社会を選択するに至った……。そして2年後の西暦2314年。130年前に廃船となった木星探査船が地球圏に接近してくる。生体反応の無いその船は、人類の存亡をかけた戦いの始まりを告げる船だった。再び訪れる世界の危機。そして現れるもう一人のイノベイター、デカルト・シャーマン(声:勝地涼)。刹那は、自らの進化の本当の意味と直面する。果たして、創始者イオリア・シュヘンベルグによって立案され、ソレスタルビーイングが進めてきた“イオリア計画”の最終段階とは……?“来るべき対話”とは一体何なのか……?ガンダムマイスターたちの最後の戦いが始まる!
「劇場版 機動戦士ガンダム00 A wakening of the Trailblazer」の解説
TVシリーズとして人気を博したアニメ『機動戦士ガンダム00』の後日談を描く完結篇。TVの再編集ではない劇場用新作が製作されるのは、“ガンダム”シリーズとしては19年ぶり。声の出演はTVアニメ『DEATH NOTE デスノート』の宮野真守、「シュアリー・サムデイ」の勝地涼。監督は『鋼の錬金術師』の水島精二。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2010年9月18日 |
---|---|
キャスト |
監督:水島精二
原作:矢立肇 富野由悠季 出演(声):宮野真守 三木眞一郎 吉野裕行 神谷浩史 勝地涼 恒松あゆみ 入野自由 斎藤千和 中村悠一 うえだゆうじ 高山みなみ 浜田賢二 白鳥哲 本名陽子 東地宏樹 梅津秀行 高垣彩陽 戸松遥 早水リサ 小笠原亜里沙 磯部勉 古谷徹 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(2010) |
上映時間 | 120分 |
公式サイト | http://www.gundam00.net/ |
動画配信で映画を観よう! [PR]
ユーザーレビュー
総合評価:4.4点★★★★☆、17件の投稿があります。
P.N.「アナザー好き」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-01-14
賛否両論な作品であり、「ガンダムシリーズ」として見るならばこの劇場版は間違いなく異質で異端であるといえる。
しかし、「ガンダム00」の総決算として見るならば異星体との接触と和解というものは一つの最適解であると言える。
そもそも、「武力だけでの世界平和」「対話による普遍的な相互理解」に関するアンチテーゼは一期、二期で描いている以上、その先にあるのは「それでも平和の先駆けとなるのは相手を理解しようという姿勢と対話」という、初代ガンダムでも描かれたテーマである。
ならばこそ、「相互理解を試みながらも誤解からすれ違った存在」と向き合って、対話するという劇場版はある種の必然とも言える総決算だろう。ガンダム以前に、一つの物語として高く評価する。