渋谷 作品情報

しぶや

駆け出しフリーカメラマンの水澤(綾野剛)は、渋谷の路上で少女たちを撮影して記事を書いていた。だがある日、編集長の栗山(石田えり)から、撮影してきた写真が彼女たちの上辺だけしか捉えていない、と指摘される。帰宅した水澤が誌上募集で集まった履歴書を眺めていると、その中の一枚が目に止まる。顔写真は漫画の切り抜き、端に青いボールペンで携帯番号と“わたしをさがして”という言葉だけが書かれていた。その番号に電話してみると、少女らしい声が聞こえたものの、会話もなく切られてしまう。夜。水澤が渋谷の街を歩いていると“死んでもいいじゃん!”という叫び声が耳に入る。振り返ると、派手な化粧をした少女(佐津川愛美)が母親(松田美由紀)を突き飛ばし、足早に去っていった。とっさに少女の後を追う水澤。ファッションヘルスで“ユリカ”という名で働いていることを突き止めると、入店して彼女を指名。再会した彼女に母親を突き飛ばした理由を尋ねるが、不快感を露にした彼女から追い出されてしまう。だが、栗山からハッパをかけられ、再び店にユリカを尋ねる。あからさまに嫌な顔をされたものの、母親を怒鳴った理由を知りたいと告げ、今まで誰にも語っていなかった自分の過去を彼女に明かす。黙って聞いていたユリカは、少しずつ本心を語りだす。翌朝。水澤の携帯に履歴書の少女から電話が入る。“今から会えないか”と尋ねる彼女。だが、自分の居場所がわからないという。水澤は少女からのメールを頼りに、タクシーに乗り込む。到着した場所は人気のない川辺。だが、顔写真を送って欲しいという水澤のメールには返信がなく、結局、少女を発見できないままに終わる。だが翌日、少女から写真が送られてくる。それを見た水澤は言葉を失うのだった……。

「渋谷」の解説

写真家、藤原新也が1人の少女との出会いとその結末を描いたノンフィクション作品を「青空のルーレット」の西谷真一が映画化。渋谷の路上で出会った母と娘の愛憎を「殯の森」のカメラマン中野英世がドキュメンタリーのようなタッチで捉える。出演は「クローズZERO II」の綾野剛、「悪夢のエレベーター」の佐津川愛美。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2010年1月9日
キャスト 監督西谷真一
原作藤原新也
出演綾野剛 佐津川愛美 松田美由紀 ARATA 大島優子 斎藤工 藤井リナ 西村和彦 石田えり
配給 ビーワイルド
制作国 日本(2008)
上映時間 78分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-07-18

渋谷を観て、とても感動した。これは面白くて、ひじょうに心地よい作品だと思ったからだ。私は40代の頃、夜の世界にいたから、このようなことは飽きるほど体験しているが、それでも面白いと思った。綾野剛さんの演技は素晴らしい。藤井リナさんが出演されている。私の大好きな女優さんだ。藤井リナさんは美しすぎる。最高のいいオンナだ。

最終更新日:2022-07-26 11:03:33

広告を非表示にするには