きつねと私の12か月 作品情報
きつねとわたしのじゅうにかげつ
秋。少女リラ(ベルティーユ・ノエル=ブリュノー)は学校からの帰り道、森の小道で1匹の美しいきつねを見つける。しかしリラが近づくと、きつねは森の中へ消えていった。その日からリラはきつねを探し続ける。冬。雪に残るきつねの足跡を見つけたリラの耳に、獣の咆哮が聴こえる。顔を上げると、遠くの崖の上に2匹の狼が歩いていた。それに気を取られたリラは前方の崖から落ち、足を骨折する。春。足が治ったリラはきつねの巣穴を見つける。中を覗くと子狐がいた。翌朝リラが再び巣穴を訪れると、きつねが子狐を加えて出てきた。人間に巣穴を知られたので引越しをしているのだと気づき、リラは落胆する。続いてリラは木の上で待つ作戦に出た。そこから双眼鏡を覗いていると、ハリネズミがリラのパンを食べ始める。リラはそれを見て、パンできつねをおびき寄せることを思いつく。作戦は成功し、きつねはパン屑に誘われ姿を現すが、リラを見ると森の中へ姿を消した。夏。きつねはリラから食べ物を取っては去っていったが、その距離は縮まっていた。その内、リラはその場でうたた寝をする。そして目を覚ますと、きつねがリラを見つめていた。リラはきつねに、おちびちゃんという意味の“テトゥ”と名付けた。テトゥはゆっくり歩き出し、リラを森の様々なところへ案内した。ところが、最後の鍾乳洞でテトゥは見えなくなる。リラは何とか外に出るが、森はすっかり暗くなっていた。しかし雲の切れ間から月の光が差し込むと、安心して眠ってしまう。翌朝リラが目を覚ますと、傍らでテトゥが眠っていた。秋。すっかり仲良くなったリラとテトゥは、森の中で一緒に過ごすようになった。ある日、リラはテトゥの首にスカーフを巻き、縄を通す。嫌がるテトゥは縄を食いちぎり、森の中へ消えていく。翌日、テトゥがリラの家を訪ねてくる。リラは2階の自分の部屋にテトゥを入れるが、密室状態に恐怖を感じたテトゥは暴れ出し、狼狽するリラの前で悲劇は起こる。
「きつねと私の12か月」の解説
野生のきつねと少女のふれあいを描く感動のドラマ。ヨーロッパの雄大な自然と野生動物の姿を詩情豊かにとらえ、フランスで240万人動員の大ヒットを記録した。監督は「皇帝ペンギン」のリュック・ジャケ。出演は、「la Petite Chartreuse」のベルティーユ・ノエル=ブリュノー、「記憶の森」のイザベル・カレー。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2009年1月10日 |
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キャスト |
監督:リュック・ジャケ
原作:リュック・ジャケ 出演:ベルティーユ・ノエル=ブリュノー イザベル・カレ トマ・ラリベルトゥ |
配給 | 松竹 |
制作国 | フランス(2007) |
上映時間 | 96分 |
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