イエスタデイズ 作品情報
いえすたでいず
聡史(塚本高史)は電報を手に、ガンで余命わずかな父・昭彦(國村隼)の入院する海辺のホスピスへやってくる。聡史は、レストラン経営で成功した冷徹な父に反発し、3年前に家を飛び出していた。昭彦は、30年前に付き合っていた女性を探してほしいと聡史に頼む。別れてかなり経ったあと、自分との間にできた子供がいることを知ったが、探し出せなかったという。手がかりは真山澪という名前、当時の住所、東洋音楽大学のピアノ課に在籍していたということと、当時画家をめざしていた昭彦がスケッチブックに描いた彼女の絵。父へのわだかまりが解けない聡史は断ろうとするが、妻・節子(風吹ジュン)や、すでに遺産配分を気にしている長男・慎一(蟹江一平)には頼めないという父の言葉に、仕方なく承諾する。聡史は、澪が暮らしていた明風荘を訪れる。しかしすでに取り壊し寸前だった。聡史が父のスケッチブックを開くと、そこには新しい明風荘が描いてあった。聡史は建物に入り、誰もいないはずの203号室の扉を開ける。するとキスをする若い男女がいた。2人は32年前の昭彦(和田聰宏)と澪(原田夏希)だった。3人は意気投合し、様々なことを語り合う。しかし聡史が部屋を出ると、現代の世界に戻った。聡史はそれからもスケッチブックを開いては、2人と友情を育んでいく。家を出てからアルバイト生活を送っていた聡史には、芸術に打ち込む2人の姿はまぶしく思え、また、活き活きとした昭彦の姿を見て、父への感情も変わっていく。しかしある日、昭彦は亡くなった父親のレストランと借金を相続する。そして、彼らの関係は崩れていく。現代の世界で、聡史は母に事情を伝える。母は澪の名前を聞き一瞬動揺を見せるが、気丈に振る舞う。聡史は澪の同級生だった有名ピアニストの娘(中別府葵)から、澪の連絡先を入手する。聡史はついに澪(高橋惠子)に会う。すると澪の口から、意外な真実が語られる。
「イエスタデイズ」の解説
時代を越えた父子の関係と友情を、1冊のスケッチブックが繋ぐ感動のファンタジー。原作は、『MISSING』の本多孝好による同名短編小説。中編「ハミングライフ」の窪田崇による長編初監督作品。出演は、「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の塚本高史、「萌の朱雀」の國村隼、「純喫茶磯辺」の和田聰宏
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年11月1日 |
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キャスト |
監督:窪田崇
原作:本多孝好 出演:塚本高史 國村隼 和田聰宏 原田夏希 カンニング竹山 蟹江一平 中別府葵 立花彩野 石原あつ美 佐藤唯 高橋惠子 風吹ジュン |
配給 | エスピーオー |
制作国 | 日本(2008) |
上映時間 | 119分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4.75点★★★★☆、4件の投稿があります。
P.N.「マー坊」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2008-11-12
塚本高史のファンなので観に行ったが、良い話でした。もし自分も若かりし頃の両親に会えたら、どんな会話をするんだろう、なんて想像をしてしまった。主人公は今まで知らなかった父親の思いを知り、ラストの海辺のあたたかい会話にジーンときた。