ラフマニノフ ある愛の調べ 作品情報
らふまにのふあるあいのしらべ
1880~90年代のロシア。セルゲイ・ラフマニノフ(エフゲニー・ツィガノフ)は10歳くらいの頃、両親が離婚、厳格な名教授ズヴェレフ(アレクセイ・ペトレンコ)に引き取られる。ラフマニノフの才能をひと目で見抜いたズヴェレフは、毎日のように精魂込めて彼を指導していた。しかし数年後、ピアニストとしての精進を求めるズヴェレフと、作曲の喜びに目覚めたラフマニノフは決裂してしまう。ラフマニノフはその頃、アンナ(ヴィクトリア・イサコヴァ)という年上の女に恋をしていた。溢れる思いは壮麗な旋律となり、やがて初めての交響曲が生まれる。ところが、アンナに捧げた「交響曲第1番」の初演は大失敗に終わり、ラフマニノフは恋と名声を一夜で失くす。そんな傷心のラフマニノフに救いの手を差しのべたのは、従姉妹のナターシャ(ヴィクトリア・トルストガノヴァ)であった。1890~1910年代。ナターシャに頼まれた医師ダール(イーゴリ・チェルニェヴィチ)の催眠療法によってラフマニノフは回復するが、今度は彼がピアノ教師を務める高校の生徒、マリアンナ(ミリアム・セホン)と恋に落ちる。彼女の魂と肉体の輝きは、ラフマニノフに旋律を生み出す力を与えた。「ピアノ協奏曲第2番」を書き上げたラフマニノフは、苦しい時に見守ってくれたナターシャの愛に気付き、プロポーズをする。数年後、ロシア革命から逃れようとした時、闘士となったマリアンヌに再会。彼女が書いた出国証明書によって、ラフマニノフの家族はアメリカに亡命する。1920年代。ラフマニノフは、主催者のスタインウェイ(アレクセイ・コルトネフ)と共に全米ツアーを敢行、行く先々で大喝采を浴びる。しかし、ラフマニノフは、新曲が生まれない苦しみから、日に日に憔悴していくのであった。そんなある日、送り主不明のライラックの花束が届く。その甘い香りはラフマニノフに切ない記憶を甦らせた……。
「ラフマニノフ ある愛の調べ」の解説
ピアノの魔術師と呼ばれた天才作曲家ラフマニノフの生涯と、その人生を変えた3人の女性を描くドラマ。監督は「タクシー・ブルース」のパーヴェル・ルンギン。出演は「宇宙を夢見て」のエフゲニー・ツィガノフ、「エスケープ 逃亡者」のヴィクトリア・トルストガノヴァ、「シベリアの理髪師」のアレクセイ・ペトレンコほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2008年4月19日 |
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キャスト |
監督:パーヴェル・ルンギン
出演:エフゲニー・ツィガノフ ビクトリア・トルガノヴァ ヴィクトリヤ・イサコヴァ ミリアム・セホン アレクセイ・コルトネフ イゴール・チェネヴィチ オレグ・アンドレーエフ エヴドキア・ゲルマノヴァ アレクセイ・ペトレンコ |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ |
制作国 | ロシア(2007) |
上映時間 | 96分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「ミスチーフジョーンズ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2008-05-30
「名曲誕生の秘密に迫る」というより、楽曲の一つの解釈を、まるまる映画にしたような感じだった。演奏シーンは少ないが、映画全体が演奏のようなものなので、ラフマニノフの曲自体が好きな人ならお勧め。「マーラー」「永遠のマリア・カラス」「4分間のピアニスト」路線を期待すると、あっさりしすぎて物足りない。