アディクトの優劣感 作品情報

あでぃくとのれっとうかん

34 才の誕生日を目の前に命を絶った由季宏(沢村純吉)。彼は死の直前、恋人の玲加(石井あす香)に、「理解しあうことと、愛し合うことって同じじゃない」という謎の言葉を残して立ち去っていた。由季宏が亡くなって1ヶ月、彼の最後の言葉が理解できずにいた玲加は、残されたパソコンの中に遺書を発見する。そこには玲加の知らない由季宏の姿があった―。由季宏は、友人である吉永(渡部遼介)と共に[リミッターカット]というバーを経営していた。そこには、無軌道な若者たちが集い、ドラッグが蔓延していた。セックスとドラッグにはまり、主観的妄想に生きる由季宏。「仕事も女もセックスもドラッグも、もういい」と思いつつ、「目の前にあったらどれにしたってやることはやる」という退廃的な生活を送っていた。ある晩、DJ兼プッシャーのテンパリ(吉武優)が、ドラッグ所持によって逮捕される。大量のネタと顧客リストの流出を恐れた仲間の塚原から連絡を受け、由季宏は仲間の元へ向かう。同棲中のテンパリの彼女・ヒノコ(青山華子)が部屋から持ち出し、駅のコインロッカーに隠してきた大量のドラッグを、由季宏がピックアップすることになった。明け方、由季宏はたったひとり駅へと向かう。予想以上に重たいリュックを背負い、久しぶりにゾクゾクとした緊張感と刺激を味わい、由季宏は快感に満たされる。テンパリの逮捕によって、由季宏とヒノコの距離が縮まる。自分より一回りも年下の彼女の世界観に、由季宏はまるでドラッグにはまるように魅せられていく。しかし、テンパリの釈放をきっかけにふたりは会わなくなる。すべてのことに興味を持てなくなった由季宏は、自分がこれまで、あらゆる【刺激】だけに囚われてきたことに気がつく。もはや【死】以外に魅力を感じないと、由季宏は最後のリミッターカット(限界突破)へと向かってしまう。

「アディクトの優劣感」の解説

セックス、ドラッグ、酒、音楽に溺れるアディクト(依存症)な若者たちのリアルな日常を描き出した青春映画。原作は池間了至の同名小説。監督は「PENPAL」の藍河兼一。主演は「Wiz/Out」の沢村純吉。共演に女優の青山華子。カメラマンは「楽日」など蔡明亮監督作品のスチールを多く手がけるリン・メイサン。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年12月22日
キャスト 監督藍川兼一
原作池間了至
出演沢村純吉 青山華子 吉武優 朱蕾安 渡部遼介 石井あす香
配給 天空
制作国 日本 台湾(2007)
上映時間 83分

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最終更新日:2022-10-18 09:53:25

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