それでもボクはやってない 作品情報
それでもぼくはやってない
就職活動中の金子徹平(加瀬亮)は、会社面接に向かう満員電車で痴漢に間違えられて、現行犯逮捕されてしまった。徹平は警察署での取調べで容疑を否認し無実を主張するが、担当刑事に自白を迫られ、結局拘留されてしまうことになる。さらに検察庁での担当副検事の取調べでも無実は認められず、ついに起訴されてしまった。徹平の弁護に当たるのはベテラン弁護士・荒川(役所広司)と、新米弁護士・須藤(瀬戸朝香)だ。徹平の母・豊子(もたいまさこ)や友人・達雄(山本耕史)たちも徹平の無罪を信じて動き始めた。やはり痴漢冤罪事件の経験者で今でも自分の無罪を訴え続けている佐田(光石研)も協力を惜しまないと言う。一同はまず事件当時、徹平のことを「犯人ではない」と駅員に証言した女性を探そうとするが、見つからなかった。そんな中、ついに徹平の裁判が始まる。幸運なことにこの裁判は、公平な判決を下すことで有名な裁判長が担当することになった。そして荒川たちの追及によって明らかにされていく警察の杜撰な捜査内容。一見状況は徹平側に有利に進んでいるように見えた。しかし、途中で裁判長が交代することになり、俄かに雲行きは怪しくなっていく。何といっても刑事事件で起訴された場合、裁判での有罪率は99.9%と言われているのだ。そんな時、事件の目撃者の女性が見つかり、裁判で証言をすることになった。さらに弁護側は、実際の現場状況を再現したビデオを作って提出するなど、徹平の無実を勝ち取るためにあらゆる努力を尽くしたのだった。しかし、判決結果は有罪。落胆する徹平たち。しかし、判決を聞きながら徹平は、裁判所がとりあえずの判決を下す場所でしかないことを悟る。そして、自分は絶対に無実だという真実を、これからも主張していくしかないという決意を抱くのだった。弁護側は判決を不服として控訴した。
「それでもボクはやってない」の解説
痴漢冤罪事件をテーマに「裁判」の実情に迫った社会派エンタテインメント作品。痴漢犯人に間違われる主人公に加瀬亮(「硫黄島からの手紙」)、その弁護士に役所広司(「THE有頂天ホテル」)と瀬戸朝香(「DEATH NOTE デスノート」)が扮している。監督は「Shall we ダンス?」の周防正行。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年1月20日 |
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キャスト |
監督:周防正行
出演:加瀬亮 瀬戸朝香 役所広司 山本耕史 もたいまさこ 田中哲司 光石研 尾美としのり 小日向文世 高橋長英 大森南朋 鈴木蘭々 唯野未歩子 柳生みゆ 野間口徹 山本浩司 正名僕蔵 益岡徹 北見敏之 田山涼成 大谷亮介 石井洋祐 大和田伸也 田口浩正 徳井優 清水美砂 本田博太郎 竹中直人 |
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(2006) |
上映時間 | 143分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4.67点★★★★☆、6件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-12-11
周防正行監督の脚本・監督作品は入念な調査に基づく。だから加瀬亮,役所広司、瀬戸,小日向等のキャスティングの見事さ丈で無く,警察での取り調べの論理,裁判官の側の論理,或いは其の不条理迄も盛り込んで冤罪事件の生まれうる背景も。「やってない」と言う真実が立証される道程は剰りにも長く困難何だが