ゼロ時間の謎 作品情報

ぜろじかんのなぞ

テニスプレーヤーのギョーム(メルヴィル・プポー)は新妻のキャロリーヌ(ローラ・スメット)を連れて、ブルゴーニュ地方の海辺に向かっていた。大金持ちの叔母カミーラ(ダニエル・ダニュー)の住む別荘へ出かけるのが、ギョームの毎夏の過ごし方だった。一方、キャロリーヌは気が進まない。叔母は自分のことを快く思っていないばかりか、今年はなぜかギョームの前妻であるオード(キアラ・マストロヤンニ)もやってくるという、決してよい休暇にはならないという予感があった。その予感は的中し、別荘には新妻と前妻の微妙な緊張感が走り、ギョームはただ右往左往しているばかり。そこに昔からオードに恋焦がれていた親戚のトマ(クレマン・トマ)とキャロリーヌの友人でジゴロのフレッド(グザヴィエ・ティアム)が現れ、嫉妬と怨恨、さらに莫大な財産の相続権も絡み、事態は混迷していく。そしてある夜、事件は突然訪れた。別荘の晩餐会に招かれた弁護士のトレヴォース(ジャック・セレイ)が、翌朝、ホテルの階段で心臓発作により死んでいた。トレヴォースを送っていったフレッドとトマは、エレベーターが故障していたため、苦しそうに階段を上がっていく老弁護士を見ていた。そんな折、ギョームはオードに復縁を申し出るが、その現場をキャロリーヌに見られてしまう。二人の大喧嘩は、まるで欺瞞に満ちた人間関係が限界に達していることを表していた。その晩、カミーラの部屋に呼び出されたギョームは、昼間の喧嘩の収拾のためにオードを出て行かせることを宣言する。思わずギョームは激昂し、またしても対立が生まれる。翌朝、カミーラが死体となって発見される。殺人事件の解決に颯爽と現れたのは名探偵バタイユ警視(フランソワ・モレル)と甥ルカの名コンビ。事件を調べれば調べるほど、すべての証拠がギョームが犯人だと指し示す。「この事件はトレヴォース弁護士の死から始まっているのです……」二転三転する捜査の果てに、バタイユ警視は狡猾な殺人犯の恐るべき計画を真相をつきとめる。

「ゼロ時間の謎」の解説

ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの傑作『ゼロ時間へ』を映画化。ブルゴーニュ地方の別荘を舞台に、華麗なるサスペンスが繰り広げられる。監督はウィットに富んだコメディを得意とするフランスのベテラン、パスカル・トマ。出演はフランソワ・モレル、「ぼくを葬る」のメルヴィル・プポー、ローラ・スメット、キアラ・マストロヤンニ、他。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年12月15日
キャスト 監督パスカル・トマ
原作アガサ・クリスティ
出演フランソワ・モレル ダニエル・ダリュー メルヴィル・プポー ローラ・スメット キアラ・マストロヤンニ アレッサンドラ・マルチネス クレマン・トマ ジャック・セレ グザヴィエ・ティアム
配給 ファインフィルムズ=熱帯美術館
制作国 フランス(2007)
上映時間 108分
公式サイト http://www.zerojikan.jp/

ユーザーレビュー

総合評価:2.5点★★☆☆☆、2件の投稿があります。

P.N.「メイ」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2009-08-11

原作のファンなのでちょっとがっかり。フランスで作ったからか、登場人物たちが妙にゴージャスで違和感ありました。

最終更新日:2022-07-26 11:03:36

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