アヴリルの恋 作品情報
あぶりるのこい
中央フランスの山あいにひっそりとたたずむトラピスチヌ修道院。赤ん坊の時に捨てられていたところを修道院長に拾われ、21年間という人生のすべてを修道院で過ごしてきたアヴリル(ソフィー・キントン)は、修道女になるための儀式を迎えようとしている。これから2週間、小さな礼拝堂にこもって心身を清め、永遠の請願を唱える準備をするのだ。礼拝堂に入った翌朝、アヴリルはベルデナット修道女(ミュウ=ミュウ)から双子の兄の存在を告げられる。アヴリルと一緒に捨てられていた男の赤ん坊があり、孤児院に引き取られていったのだという。ベルデナット修道女は、この2週間をつかって彼を探し、外の世界を見てくるようアヴリルにすすめる。こうして修道院を抜け出したアヴリルは、山道で画材店の配達トラックに乗った青年ピエール(ニコラ・ドゥヴォシェル)に出会い、町まで乗せていってもらう。里親のもとで暮らす兄のダヴィッド(クレマン・シボニー)を訪ねると、彼は恋人と一緒に南フランスのカマルグへバカンスに出かけたという。戻ってくるのを待つというアヴリルに、ピエールはカマルグまで一緒に行こうと誘う。地中海に辿り着いた二人は、ダヴィッドと彼の男の恋人ジム(リショー・ヴァル)に出会う。ダヴィッドは、突然訪ねてきた修練女に双子の妹だと名乗られて驚くものの、互いの好奇心からすぐに打ち解けてしまう。修練女としての生活を頑なに守ろうとするアヴリルだったが、彼らと過ごす親密な時間の中で刺激を受け変わっていく。そんなアヴリルのために、ピエールはシーツで大きなキャンバスを作り、染料の作り方を教える。そして、彼の愛情を全身で感じるアヴリルは、ある決意を固めるのだった。
「アヴリルの恋」の解説
山あいの修道院から南フランスへとロケーションを移しながら、無垢な少女の成長を描いた青春映画。監督は、本作が長編デビューとなる新鋭、ジェラルド・ユスターシュ=マチュー。出演は「誰がバンビを殺したの?」のソフィー・キントン、「読書する女」のミュウ=ミュウ、「さよならS」のニコラ・ドゥヴォシェル。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2007年11月24日 |
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キャスト |
監督:ジェラール・ユスターシュ=マチュー
出演:ソフィー・キントン ミュウ・ミュウ ニコラ・デュヴォシェル クレマン・シボニー |
配給 | シネカノン |
制作国 | フランス(2006) |
上映時間 | 96分 |
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