ガーダ パレスチナの詩 作品情報

がーだぱれすちなのうた

パレスチナ女性ガーダは、ガザ地区難民キャンプで生まれ育った。ガザ地区南部はイスラムの古い慣習の残っている地域だ。そんな中で、自立心の強いガーダは伝統的な結婚式を拒否しようとし、今までのやり方にこだわる母親や友人、婚約者の母親とぶつかっていく。結局、ガーダは結婚式をあげず、花婿のナセルとエジプトに新婚旅行に出かける。1996年、ガーダは最初の子ガイダを出産し、女性として新しい生き方を貫いていく。しかし2000年、パレスチナでは第二次抵抗運動が始まる。親戚の男の子カラムの死を目にし、母親として気持ちを揺り動かされる。ガーダは、パレスチナ人としてのアイデンティティーに目覚める。幼い頃、祖母から聞いた故郷の話や歌がガーダの心に蘇り、1948年に追われた話を、祖母年代の女性たちから聞き始める。100歳になるハリーマは人生の終末でイスラエル軍によって家を壊され、テント暮らしになる。ガーダはハリーマから土地に根付くパレスチナ人の心意気に魅せられる。イスラエルとの国境に生きるウンム・バシームは農業や放牧を続けている。この映画は、主人公・ガーダの23歳から35歳までの、結婚、出産、そして自ら故郷への旅を歩み始める現在までが描かれる。ガーダは、古い慣習の残るパレスチナ社会で自立を探求し、さらには、イスラエルによって土地を奪われる以前の、パレスチナの人々の暮らしを求めて聞き書きの旅を始める。自然豊かなパレスチナの風景をバックに、語り継がれてきた素朴な詩歌の数々が紹介されてゆく。。ガーダというパレスチナ女性の生き様を通して、いまだに残る古い慣習を浮かび上がらせると同時に、パレスチナの原点を新しい世代につないで行こうと決心する1人の女性の成長を描く。

「ガーダ パレスチナの詩」の解説

OLから転身したジャーナリスト・古居みずえが、戦火のパレスチナで女性や子供を対象に撮影したドキュメンタリー。パレスチナの古老たちから、イスラエルの建国によって故郷を奪われたパレスチナ人の体験と暮らしを聞き書きするパレスチナ女性ガーダに焦点を当てている。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2006年5月20日
キャスト 監督古居みずえ
出演ガーダ・アギール ハリーマ・シュビーア ウンム・バシーム
配給 バイオタイド
制作国 日本(2005)
上映時間 106分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-26

今朝のNHKラジオ深夜便明日への言葉は本篇の古居みずえ監督,Interviewの取材では多く撮るが生活に根ざした女性からの方が実りが多いと云う

最終更新日:2024-06-05 16:00:02

広告を非表示にするには