ALWAYS 三丁目の夕日 作品情報
おーるうぇいずさんちょうめのゆうひ
昭和33年、建設中の東京タワーを望む下町・夕日町三丁目。ある春の日、短気だけれど家族想いの父親・則文と、優しい母親・トモエ、そしてやんちゃな小学生・一平が暮らす小さな自動車修理工場“鈴木オート”に、星野六子と言う娘が集団就職で上京して来た。ところが、立派な会社を想像していた彼女は失望した様子。そんな六子に一平は、「もうすぐうちにテレビがやって来る」と元気づけてやるのであった。一方、鈴木オートの向かいで駄菓子屋を営む三流小説家・茶川竜之介も、身寄りのない少年・淳之介を預かることになっていた。秘かな想いを寄せる一杯飲み屋の女将・ヒロミに頼まれ、酔った勢いで引き受けてしまったのだ。だが、淳之介が竜之介の執筆する『少年冒険団』の大ファンだと知ると、縁もゆかりもない淳之介を露骨に迷惑がっていた彼も満更ではないのであった。夏、鈴木家に待望のテレビが届く。運良く、その日は力道山の試合中継の日。近所の人々を集めてのお披露目――となる筈が、コンセントの不具合で画面が消え、運悪くそれを故障と勘違いした東大卒の竜之介が修理に挑むも、却って悪化させてしまう。また、『少年冒険団』のネタに困った竜之介が、淳之介がノートに書き溜めていたお話を盗用した。それを知った淳之介は、しかし怒るどころか、自分の考えた物語が雑誌に掲載されたと目に涙を浮かべて喜んだ。秋、淳之介の母親が住んでいる場所が分かる。淳之介は、一目会いたさに一平と共に都電に乗り高円寺まで出向くが、願いは叶わなかった。その頃、晩御飯の時間になっても戻らないふたりを心配して、鈴木家と竜之介は大騒ぎ。果たして、ふたりは無事帰宅するが、竜之介は思わず淳之介の頬を打ってしまう。その姿は、まるで本物の父親のようであった。冬、淳之介に初めてのクリスマス・プレゼントが贈られた。欲しかった万年筆。それは、竜之介が則文に借金して買った物だった。そして、竜之介はヒロミにもささやかなプレゼントと共にプロポーズする。しかし翌朝、父親の入院費用で多額の借金を抱えていたヒロミは、竜之介の前から姿を消し、元の踊り子に戻って行く。更に、淳之介の本当の父親が大手会社の社長だと判明。淳之介の将来を慮った竜之介は、嫌がる淳之介を無理矢理送り出すが、淳之介は竜之介のもとに戻って来てしまう。そんな淳之介を、竜之介は「お前と俺は、縁もゆかりもないんだからな!」と言いながら抱きしめた。同じ頃、六子は嫌がっていた正月の帰省を決意していた。里心がつくからと、わざと冷たい態度を取っていた実家の母。それが本当の気持ちでないことをトモエから聞かされた彼女は、急いで列車に飛び乗る。そして、六子を見送った鈴木一家は、帰り道、夕日の中に聳え立つ、完成したばかりの東京タワーを眺めるのだった。
「ALWAYS 三丁目の夕日」の解説
昭和33年の下町を舞台に、そこに暮らす人々の日々の悲喜を描いた群像ドラマ。監督は「Returner」の山崎貴。西岸良平によるコミック『三丁目の夕日』を基に、山崎監督と古沢良太が共同で脚色。撮影を「恋は五・七・五!」の柴崎幸三が担当している。主な出演者は、「四日間の奇蹟」の吉岡秀隆、「ZOO」の須賀健太、「いま、会いにゆきます」の小清水一揮、「姑獲鳥の夏」の堤真一、「オペレッタ狸御殿」の薬師丸ひろ子、「Jam Films S/ブラウス」の小雪、「深紅」の堀北真希。第30回報知映画賞作品賞、助演男優賞(堤真一)、助演女優賞(薬師丸ひろ子)受賞、第18回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞(堤真一)、助演女優賞(薬師丸ひろ子)、石原裕次郎賞受賞作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2005年11月5日 |
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キャスト |
監督:山崎貴
原作:西岸良平 出演:吉岡秀隆 須賀健太 小清水一揮 堤真一 薬師丸ひろ子 小雪 堀北真希 三浦友和 もたいまさこ 小日向文世 益岡徹 マギー 温水洋一 神戸浩 飯田基祐 小木茂光 石丸謙二郎 奥貫薫 麻木久仁子 ピエール瀧 木村祐一 松尾貴史 羽鳥慎一 おかやまはじめ 永堀剛敏 村松利史 鈴木浩介 島津健太郎 岡田薫 森林恵理奈 中浜奈美子 高橋征也 持丸加賀 重本愛瑠 中西台次 白川ゆり 桐山靖 野々目良子 前田こうしん 吉田弘一 岩手太郎 北風寿則 谷口大悟 今野ひろみ 志水恵美子 大久保美輝 志生野温夫 阿部宏 |
配給 | 東宝 |
制作国 | 日本(2005) |
上映時間 | 132分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:4.83点★★★★☆、6件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-06-16
この映画をあらためて観て、とても感動した。私は最近、時々昔のアルバムを取り出してゆっくり見ることが多い。そんな静かな時間も人生においてひじょうに大切だと感じているからだ。そんな私はこの映画を観て、さらにアルバムを見る時間が増えてしまった。この映画はアルバムを原作にしたようなものだったからだ。昭和30年代という時代と共に私は生きてきた。今、この時代を振り返っても、人間は何一つ変わっていないということをいつも感じている。確かにあらゆるものが便利になった。それでも人間の本質はまったく同じであり、この三丁目の夕日の時代にすべてが集約されていると思う。だからこの映画は素晴らしいのだ。私は小雪さんも堀北真希さんも凄い美人で大好きだ。小雪さんはあまりにもセクシーだ。堀北真希さんは最近、観た白夜行の映画でのイメージと違って驚いてしまうが、ひじょうにキュートで最高だと思った。これからも時々、この映画を観て、人生を振り返り、人生の醍醐味を味わうことは決して悪いことではない。