CASSHERN 作品情報
きゃしゃーん
50年続いた大戦に勝利した大亜細亜聯邦共和國。ところが、その繁栄の裏側では様々な病気が人類を脅かしていた。そんな中、重い病に苦しむ妻・ミドリの為に、人間のあらゆる部位を自在に造り出す“新造細胞”理論を提唱していた東博士は、軍部の援助により本格的に研究を開始するが、実験場から新生命体“新造人間”が誕生。大多数は軍によって始末されるも、生き延びたブライキング・ボスら数名の新造人間たちは、生きる為に容易に戦いの道を選んでしまう人類の世界を破壊しようと、攻撃を仕掛けて来た。再びの戦火。それを収めるべく立ち上がったのは、先の大戦で戦死し、新造細胞によって蘇生した東博士の息子・鉄也だった。上月博士の開発したボディスーツを着用し、新造人間“キャシャーン”として生まれ変わった彼は、新造人間たちとの共存への道を模索しながら、しかし戦いを強いられていく。そして、破滅。だが、キャシャーンは愛する恋人・ルナの魂と共に憎しみのない世界の創世を夢見て、新天地へと飛び立つのであった……。
「CASSHERN」の解説
架空の世界を舞台に、人類と新生命体との戦いを収めるべく立ち上がった新造人間・キャシャーンの活躍を描いたSFアクション。監督は、本作が初の劇場用作品となるヴィジュアル・アーティストの紀里谷和明。往年のヒーロー・アニメーションを下敷きに、紀里谷監督と『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の菅正太郎、「COWBOY BE―BOP」の佐藤大が共同で脚本を執筆。撮影監督及び撮影に紀里谷監督、撮影に「双生児 GEMINI」の森下彰三がそれぞれあたっている。主演は「赤い月」の伊勢谷友介。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2004年4月24日 |
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キャスト |
監督:紀里谷和明
原作:竜の子プロダクション『新造人間キャシャーン』 出演:伊勢谷友介 伊勢谷友介 麻生久美子 唐沢寿明 寺尾聰 樋口可南子 小日向文世 宮迫博之 佐田真由美 要潤 西島秀俊 及川光博 寺島進 大滝秀治 三橋達也 鶴田真由 りょう 玉山鉄二 森口瑤子 伊藤幸純 山本哲也 児玉頼信 戸沢佑介 戸田昌宏 亀石太夏匡 伊藤淳史 水谷ノブ 坂本宗一郎 桜井聖 福島翔大 寺島涼音 森迫永依 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(2004) |
上映時間 | 141分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2024-05-12
この映画「CASSHERN」は、昔懐かしいアニメの「新造人間キャシャーン」の実写版ということなのだが、この映画は、設定だけを借りた別物として観た方がいいと思う。
世界観を大胆に変え、メッセージ性の強い作品になっていると思う。
監督・脚本は、紀里谷和明。雑誌写真、ミュージックビデオなどを手掛け、この作品が初監督作だ。
CGなどで徹底的に作り込んだ映像は、ほとんどアニメのようで、リアリティーはほとんどない。
ダークでアジア的なデザインは「ブレードランナー」や「攻殻機動隊」を思わせて、残念ながら新鮮さは、あまり感じられなかった。
しかし、そういう非現実的な映像をバックに、苦悩する登場人物たちは「ハムレット」や「リア王」といったシェークスピア劇のようで、唐沢寿明や寺尾聡らの演技が引き立って見えるのが面白い。
そして、最後に浮かび上がるのは、昨今の世界情勢を反映したような、憎しみの連鎖をどう断ち切ればよいのかというテーマ。
伝えたいことは分かるだけに、脚本がこなれて、すっきりしていれば、もっとメッセージが生きたのではないかと思えて、惜しい気がする。