みんなのうた(2003) 作品情報
みんなのうた
1980年代にフォークソングの大ブームを巻き起こした伝説のマネージャー、アービング・スタインブルームがこの世を去った。彼の長男ジョナサン(ボブ・バラバン)は、かつて父が育てあげたフォーク・グループを再結成させ、追悼記念のコンサートを開こうと企画する。最初に電話をかけたのは、愛の破綻が原因で解散した男女のフォーク・デュオ、ミッチ&ミッキー。1974年にコンビを解散したあと、ソロ活動に転じたものの心を病んだミッチ(ユージン・レヴィ)は、いまも精神病院で療養中の身。いっぽうのミッキー(キャサリン・オハラ)は、専業主婦として平凡な毎日を過ごしていた。そんな彼女のもとに、ジョナサンに口説かれて重い腰をあげたミッチが訪ねてくる。ふたりは2週間後のコンサートに向けて練習を始めるが、解散の原因が愛の破局だけに気まずい雰囲気はぬぐえない。ミッキーにとっては、情緒不安定なミッチの様子も心配だった。彼らに比べれば、曲者揃いの男性トリオ、ザ・フォークスメンの再結成は比較的順調な滑り出しを見せた。プロテスト・ソングこそフォークの王道と考えるマーク(ハリー・シェアラー)、受け狙いの路線を主張するジェリー(マイケル・マッキー)、音楽の完成度を追求するアラン(クリストファー・ゲスト)。選曲や衣装の件をめぐり、それぞれの志向の違いが明らかになるが、そこは、酸いも甘いも味わった3人。台所に楽器を持ち込んでの練習は、だんだんと熱気を帯びていく。もうひとつのグループ、ザ・ニュー・メイン・ストリート・シンガーズは、9人の大所帯。彼らは、遊園地や州のお祭りなどで現役で演奏を続けていたが、マネージャーのマイクは、今回のコンサートが売り出しのチャンスになると大はりきり。その熱気に押され気味なのが、唯一のオリジナル・メンバーのジョージだった。また、事実上のリーダーをつとめるテリーと妻のローリーは、信仰する「色の宗教」でパワーを養い、「衣装の力でうまく歌える」と、シシーをはじめとする若いメンバーに激を飛ばす。そんなある日、ジョナサンのもとに、PBN(公共放送)からニューヨークのフォークの殿堂タウン・ホールでのコンサートと、その生中継が決定したと朗報がもたらされる。そうして迎えたコンサート当日。いよいよ世紀のステージの幕が上がる。
「みんなのうた(2003)」の解説
疑似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)の名手、「ドッグ・ショウ!」のクリストファー・ゲスト監督作。かつて一世を風靡したフォーク・グループの再結成を追うドキュメンタリーというスタイルをとった、ハートウォーミング・コメディ。出演は、「ホーム・アローン」シリーズのママ役で知られるキャサリン・オハラ、インディペンデント映画を中心に活躍するパーカー・ポージーなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2004年1月31日 |
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キャスト |
監督:クリストファー・ゲスト
出演:ボブ・バラバン キャサリン・オハラ ユージン・レビイ クリストファー・ゲスト マイケル・マッキー ハリー・シェアラー ジェイン・リンチ ジョン・マイケル・ヒギンズ パーカー・ポージー フレッド・ウィラード |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
制作国 | アメリカ(2003) |
上映時間 | 92分 |
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