17才(2002・日本) 作品情報
じゅうななさい
放課後はキャバクラでバイトをしながら高校に通う17才のアコ(三輪明日美)は、学校では居眠りばかりでなんとなく毎日を過ごしていた。4月、成績優秀な18才のリョウ(猪俣ユキ)が、何故かダブってアコのクラスにやってきた。アコはリョウのことが次第に気になりだしていった。リョウは高校卒療後、イギリスに行きたいという恋人についていくのが夢だと語る。アコは自分には恋人もいないし、何もやりたいことがないことが分かって、初めて孤独と不安を感じた。自由で不思議な魅力を持つリョウに憧れを抱き、彼女と接していくことで、アコの中で少しずつ何かが変わりはじめていた。キャバクラも辞め、新たにカフェのウエイトレスのバイトを始めた。その店で、いつも窓際で本を読む少年と出会った。彼に淡い恋心を抱きはじめるアコ。しかしまともに会話することもできずに、夢の中でデートを楽しんでいるくらいだった。そんな夢をみていたとき、キャバクラの常連客のオヤジに偶然出会った。いつもこの大人たちを自分が騙していたつもりでいた、でも本当は、大人たちが騙されていてくれたのが分かった。6月、隣のクラスのヒトミ(菊地百合子)が自殺未遂を起こした。フランス人の彼にふられたのが理由だった。ヒトミはその外見のかわいらしさや感情表現のストレートなところから、クラスの女子から嫌われていた。ヒトミはアコに友情を求めるが、アコは助けを求められても何もすることができなかった。感情をまっすぐに表現するヒトミがアコにはうざかったが、それは自分にはないもので、本当はうらやましくもあった。夏になってリョウが学校を休むようになった。そしてそのままリョウは、学校を辞めた。何度も携帯を鳴らしてみてもリョウはでなかった。ちょうど同じ時期、バイト先のカフェも店長が旅に出てしまい、いきなり閉店してしまった。2月、ヒトミも学校を辞めた。せっかく覚えたフランス語だから留学してみると、フランスへ旅立った。リョウからも葉書が届いた。いまはイギリスで幸せに過ごしていると書いてあった。みんな自分の居場所を求めて旅立っていった。何かが変わりはじめていた。もうすぐ卒業、アコはいつまでもこのままでいられないことはわかっていた
「17才(2002・日本)」の解説
「自分たちの見たい映画を自分たちで撮りたい」という思いから、女優・猪俣ユキが友人の三輪明日美と企画を考え、脚本が完成。脚本完成後に彼女たちが俳優の木下ほうかに相談をもちかけ、監督を依頼。それぞれの個人的な友人や以前に一緒に仕事をした俳優、人伝えに聞いた俳優たちが協力し、自主映画だからこそのキャスティングが実現した。出演に、企画・脚本も兼ねている「ロックンロールミシン」の三輪明日美、「双生児」の猪俣ユキ、その他「空の穴」の菊地百合子など。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2003年6月21日 |
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キャスト |
監督:木下ほうか
出演:三輪明日美 猪俣ユキ 菊地百合子 木下ほうか 松田龍平 徳井優 田口浩正 村上淳 三輪ひとみ 奥貫薫 津田寛治 田中要次 永島克 BIKKE 高岡蒼佑 水橋研二 塚本高史 松丘小椰 岡村洋一 久我未来 山崎裕太 新田亮 本田博人 浅野順子 小谷美裕 藤平涼 みゆう 豊岡明子 伊相紘明 宮内こずえ 馬場喬子 宇宙☆海月 篠原里枝子 山口和之 宮川宏司 佐藤真輝子 伊達建士 久保田武蔵 こやまじん こおじ 鈴木真利 古谷将之 鈴木祥二郎 ラージキル 玉山鉄二 合谷杏里 |
配給 | スローラーナー |
制作国 | 日本(2002) |
上映時間 | 72分 |
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