阿弥陀堂だより 作品情報
あみだどうだより
春、売れない小説家の孝夫は、パニック障害なる原因不明の心の病にかかった妻で女医の美智子の療養の為、ふたりで東京から彼の故郷である信州に移り住む。無医村であったその村で、週3回の診療を始める美智子。やがて彼女は、自然に囲まれたシンプルな暮らしの中、阿弥陀堂という村の死者が祀られたお堂に暮らす96歳のおうめ婆さんや、村の広報誌に彼女が日々思ったことをまとめたコラム「阿弥陀堂だより」を連載している、喉の病で喋ることの出来ない娘・小百合、孝夫の恩師で癌に体を蝕まれながらも死期を潔く迎えようとしている幸田とその妻・ヨネらとの触れ合いを通し、次第に心癒されていくのであった。夏、小百合の病状が悪化していることが判明した。彼女の手術担当医として再びメスを握ることを決意した美智子は、町の総合病院の若き医師・中村と協力して、見事、手術に成功する。秋、幸田が静かに息を引き取った。冬が過ぎ、再び春がやって来る。今やすっかり病を克服した美智子のお腹の中では、孝夫との間に出来た新しい命が息づいていた。
「阿弥陀堂だより」の解説
東京の暮らしに疲れ果てた一組の夫婦が、大自然の暮らしの中で再生していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。監督は「雨あがる」の小泉堯史。南木佳士の同名小説を基に、小泉監督自らが脚色。撮影を「雨あがる」の上田正治が担当している。主演は、「東京マリーゴールド」の寺尾聰と「女殺油地獄」の樋口可南子。第76回本誌日本映画ベスト・テン第7位、日本映画助演女優賞(北林谷栄)、日本映画新人女優賞(小西真奈美)受賞、第26回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞(北林谷栄)、新人俳優賞(小西真奈美)、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞(寺尾聰)、優秀主演女優賞(樋口可南子)、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀編集賞、優秀録音賞、優秀美術賞、優秀音楽賞受賞、第57回毎日映画コンクール日本映画優秀賞、音楽賞受賞、第45回ブルーリボン賞新人賞(小西真奈美)受賞、第26回山路ふみ子文化賞(北林谷栄)受賞、日本ペンクラブ賞会員選出ベスト5日本映画第2位、2003年度文化庁優秀映画賞日本映画復興奨励賞受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2002年10月5日 |
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キャスト |
監督:小泉堯史
原作:南木佳士 出演:寺尾聰 樋口可南子 北林谷栄 田村高廣 香川京子 井川比佐志 吉岡秀隆 小西真奈美 塩屋洋子 内藤安彦 荒野祥司 上野倶子 堀内久美子 清水順子 森山房江 大平サカ 武田久子 武田よき 武田敏子 永津敏子 大平ハツ江 宮川ヤツイ 永津美代 武田なつ 阿部千枝子 小林一二三 黒岩恒子 大月実 小林さくえ 小林美恵子 山崎ミヨ 丸山富治 丸山福治 吉澤三千男 武田誠 馬場彰 高橋かつ 大高幸 常田みゆき 高橋はる子 中村ケサノ 村石静子 小出キヨエ 佐藤京子 中村利通 丸田稔 小林俊之 小池晃弘 山口善久 橋本兼義 熊木武雄 内山文彦 大井和彦 佐々木政彦 田中観月 田中彩葉 田中航大 鈴木菜央 鈴木可菜 田中夕紀 田中茉那 田中遼太 丸山彩香 丸山椋弥 丸山唯奈 駒ケ峰瞳 岡本昂大 |
配給 | 東宝=アスミック・エース |
制作国 | 日本(2002) |
上映時間 | 128分 |
公式サイト | http://www.amidado.com/ |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「安藤信義」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-03-05
なんと素晴らしい映画でしょう。88歳85歳の夫婦ですが、今まで多くの映画やドラマでは得られなかった感動に浸っています。大都会の暮らしに体も心も病んだ美智子医師が自然や温かい人々との交わり特に子供達との遊び、それに阿弥陀堂のおうめさんとの交流や胃癌を病みながら心が病んでいない香田先生の生きざま等々で一度は母親として選ばれなかった美智子が43歳で妊娠には自分のことのように喜びました。私たちもおうめさんを目指して頑張ります。