路地へ 中上健次の残したフィルム 作品情報
ろぢへなかがみけんじののこしたふぃるむ
被差別部落出身で、その場所を路地と呼び、そこを舞台とした作品を書き続けた作家・中上健次は、1978年から始まった地区改良事業によって消えゆく路地の最期の姿を16ミリフィルムに記録していた。92年、中上健次死去。それから7年目の夏、映像作家・井土紀州は彼の生まれ故郷である紀州・新宮市に、彼の小説を携え、その舞台に選んだ場所を旅して行く。
「路地へ 中上健次の残したフィルム」の解説
作家・中上健次が小説の舞台とした路地を、映像作家・井土紀州が訪ねる長篇ドキュメンタリー。監督・構成は「EUREKA」の青山真治。撮影を「SELF AND OTHERS」の田村正毅が担当している。2001年8月4日より大阪・扇町ミュージアムスクエアにて先行上映。一部16ミリからのブローアップ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2001年8月11日 |
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キャスト |
監督:青山真治
原作:中上健次 出演:井土紀州 |
配給 | スローラーナー |
制作国 | 日本(2001) |
上映時間 | 64分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-10-11
この映画を観て、とても感動した。私は昔から中上健次さんの大ファンである。それだけにひじょうに興味深かった。これは中上健次さんの文学の素晴らしさをあらためてしっかり教えてくれると思った。また中上健次さんと言えば、私は昨日、ノーベル文学賞に決まった韓国の女性作家、韓江(ハンガン)さんのことを思わずにはいられない。まず何よりも韓江さん、受賞おめでとうございます!韓江さんは中上健次さんが立ち上げた市民講座「熊野大学」の夏期特別セミナーにゲストとして招かれたことがあるのだ。韓さんの父親も韓国の著名な作家であり、中上健次さんと親交が深かったのだ。この映画はほんとに素晴らしい作品だと思う。