ミリオンダラー・ホテル 作品情報
みりおんだらーほてる
2001年、ロサンゼルス。社会からはじき出された人々が住みつくミリオンダラー・ホテルで、ちょっとオツムの弱いトムトム(ジェレミー・デイヴィス)は住人たちの雑用をこなして暮らしている。そんな彼の気掛かりは、ホテルに住む美しい娼婦エロイーズ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。ある日、エロイーズがトムトムに声をかけてくる。が、それは親友イジーがホテルの屋上から転落死したからだった。さらに、イジーがメディア王の御曹司だったことで、その父親に捜査を依頼されたFBI捜査官スキナー(メル・ギブソン)がホテルに乗り込んできた。エキセントリックなスキナーは、ホテルの住人全員を容疑者として執拗な捜査を開始する。しかし住人たちもしたたかで、自称画家のジェロニモ(ジミー・スミッツ)が描いた絵をテレビのレポーターがイジーが描いたと間違ったのを利用して、画商に売って一儲けしようと企んだり。一方、トムトムとエロイーズは急接近。しかしスキナーはトムトムを脅し、無理矢理ジェロニモが犯人だと証言させる。持ち主のジェロニモがいないと、絵は売れない。みんなが金持ちになるチャンスを壊したと悲嘆に暮れるトムトムの心を住人たちは利用して、彼がイジーを突き落としたと証言したビデオを撮影する。それがテレビで流れたことで、トムトムは警察に追われることになった。エロイーズはトムトムを密かにかくまい、どこか見知らぬ土地で一緒に暮らそうと囁きかける。だが現実がままならないことも分かっていた。そしてトムトムは、朝日のさすミリオンダラー・ホテルの屋上に立ち、エロイーズの温もりを思い出しながら飛降りるのだった。
「ミリオンダラー・ホテル」の解説
朽ち果てたホテルに住みついた人々を描く現代の寓話。監督・製作は「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヴィム・ヴェンダース。製作・脚本・原案は「エンド・オブ・バイオレンス」のニコラス・クライン。製作・原案・音楽はU2のボノ。撮影は「パッチ・アダムス」のフェドン・パパマイケル。出演は「ラビナス」のジェレミー・デイヴィス、「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョヴォヴィッチ、「ミ・ファミリア」のジミー・スミッツ、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のピーター・ストーメア、「セブンD」のアマンダ・プラマー、「タイタニック」のグロリア・スチュアート、「コヨーテ・アグリー」のバッド・コート、「宮廷料理人ヴァテール」のジュリアン・サンズ、「ハート・オブ・ウーマン」のメル・ギブソンほか。第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2001年4月28日 |
---|---|
キャスト |
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:ジェレミー・デイヴィス ミラ・ジョヴォヴィッチ メル・ギブソン ジミー・スミッツ ピーター・ストーメア アマンダ・プラマー グロリア・スチュアート トム・バウアー ドナル・ローグ バッド・コート ジュリアン・サンズ コンラッド・ロバーツ ハリス・ユーリン シャーリーン・ウッダード エレン・クレッグホーン リチャード・エドソン ティト・ラリヴァ |
配給 | 東宝東和 |
制作国 | ドイツ アメリカ(2000) |
上映時間 | 122分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-03-15
銀座の小さな試写室で公開時に観た記憶が在った…。styleと内容は後のヴィム・ヴェンダース作品「パレルモ・シューテング」にも共通するんだ。又,本編出演のメル・ギブソンがコメデイな役処にチャレンジしてたのが本邦未公開映画「パパVS新しいパパ2」何だね。其の作品の主演のマーク・ウオールバーグに「仕事は選んじゃ駄目だゼ」とメルが助言した記事が本サイトにも載ってたが…