日本の黒い夏 冤罪 感想・レビュー 6件

にっぽんのくろいなつえんざい

総合評価5点、「日本の黒い夏 冤罪」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-16

いわばこの映画は、"大人たちの人間ドラマ"であり、高校生二人は問題提起役にすぎませんが、この青春真っ只中の二人が、真剣に疑問を突き付けていくところが、この作品を引き締めていると思います。

この作品は、"正しい報道のあり方"を真面目に考えさせる映画で、一見の価値があると思います。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-16

そのテレビ局は例外的に、犯人扱いすることを極力抑えて、良心的な報道をしようと努力してきていました。
実は、そのテレビ局内でも、良心では視聴率は稼げないとして、センセーショナリズムに走ろうとする動きは大いにあったのですが、そこをじっと抑えて頑張っている報道部長がいたんですね。
この報道部長を演じる中井貴一が、実にいいんですね。

この報道部長が、高校生たちの問いかけを正面から受け止めて、目下進行中のその報道を部下たちと、いちいち検証し、警察とマスコミの事件の取り組み方のどんなところに誤りが生じやすいかを考えつめていきます。
この映画の主役は、この報道部長と、冤罪になりかける市民を渾身の演技で表現する寺尾聡で、そして無実らしいと思いながらも上司の思い込みの圧力で、取り調べを続ける石橋蓮司の刑事などです。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-16

この映画「日本の黒い夏 冤罪」は、ジャーナリスティックなテーマに果敢に挑み、重厚な社会派映画を得意とする熊井啓監督の秀作だと思います。

熊井啓監督は、1964年の彼のデビュー作となる「帝銀事件・死刑囚」でも昭和の事件史に残る帝銀事件を冤罪だったという立場から、ドキュメンタリー・タッチで撮っていて、この「日本の黒い夏 冤罪」は、彼のこの系譜に繋がる作品でもあると思います。

熊井啓監督の故郷でもある、長野県松本市でオウム真理教が起こした「松本サリン事件」の時、被害の第一通報者である一市民が警察によって犯人と疑われ、それをマスコミの多くが鵜呑みにして、人権侵害的な報道がセンセーショナルに長期間続きました。
この時、高校生の男女二人が、証拠もないのに犯人扱いのような報道はおかしいという疑問を持って、放送部のクラブ活動としての番組を作るために、地元のテレビ局に取材に来ます。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-10-12

事件の再現の夜の住宅街のシーンがrealな本篇,東京では地下鉄丸ノ内線で多くの被害が出たことが脳裏に

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-04-29

そして本篇,遠野凪子等が演じる高校生の取材シーンも印象深い!若い人の正義感な眼差しも佳い…。警察側の陥った決め付け捜査や報道の在り方を問い直し冤罪を生んだ構図に斬り込むんだからー。軈て,東京地下鉄でのオウム真理教のサリン事件との連関が捜査線上に浮かんだ~。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-01-14

ロードショー時に知り合いの紹介で観た本編,製作に拘わった知人はエキストラで確り画面に映っていた。冤罪事件に展開した松本サリン事件の真相に迫った熊井啓監督の力作!

最終更新日:2024-07-26 16:00:01

広告を非表示にするには