P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★☆☆☆
- 投稿日
- 2023-11-11
この映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」で、ブラッド・ピット扮するハインリヒ・ハラーは、実在のオーストリア人の登山家。若き日のダライ・ラマの家庭教師を務めた人物だ。
このハラーは、ヒマラヤ山脈の未踏峰ナンガパルバットを目指すが、登頂に失敗します。
そして、この遠征を通じて、自分の栄光にしか興味のない、利己的なハラーの性格が明らかになっていきます。
問題は、ハラーが14歳のダライ・ラマと出会うまでの前半の80分、その悪党ぶりを延々と描いていることだ。
映像は抜群に素晴らしいが、物語の内容はつまらない。
この前半部分は、丸ごと余分だった気がする。
そして、この映画に生気が出てくるのは、ダライ・ラマが登場してからだ。
しかし、ハラーのまだ見ぬ息子とダライ・ラマをだぶらせる設定はあまりにも安易だし、ブラッド・ピットの演技も説得力がない。