萌の朱雀 作品情報
もえのすざく
過疎化が進む奈良県吉野村、この山間の村にある田原家には、当主の孝三とその妻の泰代、母の幸子、そして孝三の姉が残していった栄介と、孝三と泰代の子・みちるの5人が暮らしている。村に鉄道を通す計画が持ち上がって15年になるが、トンネル工事に携わっていた孝三は、計画の中止を知らされすっかり気力を失っていた。そんな孝三に代わって家計を支えるのは、町の旅館に勤める栄介である。ある日、少しでも家計の助けになればと、泰代が彼と同じ旅館に勤めることになった。ところが、元々体の弱い泰代は、体の調子を崩して倒れてしまう。泰代に秘かな想いを寄せていた栄介は彼女を心配するが、栄介を慕うみちるは母に嫉妬心を覚えた。そんなある日、突然孝三が姿を消し、警察から遺品である8ミリカメラが届けられる。孝三の死によって泰代は実家に帰ることになり、栄介のそばを離れたくないと言って泣いていたみちるも、母についていくことを決心した。孝三が残した8ミリフィルムに写る村の人々の映像を観た一家は、やがて離ればなれになっていく。泰代とみちるを見送った後、幸子と旅館へ住み込みで働きに出ることになった栄介は、家を片づけ始めた。
「萌の朱雀」の解説
ふるさとを愛する気持ちとは裏腹に、離ればなれになって暮らすことを余儀なくされてしまう一家の様子をつづったドラマ。監督・脚本は「かたつもり」の河瀬直美。本作により97年度のカンヌ国際映画祭で日本人初のカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞した。撮影は「2/デュオ」の田村正毅が担当している。主演は新人の尾野真千子と柴田浩太郎。ロッテルダム国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞作品。97年度キネマ旬報ベスト・テン第10位。16ミリからのブローアップ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1997年11月1日 |
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キャスト |
監督:河瀬直美
出演:尾野真千子 柴田浩太郎 神村泰代 和泉幸子 國村隼 向平和文 山口沙也加 |
配給 | ビターズ・エンド |
制作国 | 日本(1997) |
上映時間 | 95分 |
ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「雪風」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2020-05-21
風景の綺麗さ、薄暗い家の中、トンネル、通学路、二人乗りのバイク、セミの声、旅館、バス停、声の小ささ、中三の尾野真千子、これだけしか記憶に無いです。