HAPPY PEOPLE 作品情報

はっぴーぴーぷる

「いつからか僕は」郊外に一戸建ての家を構え、家族にも恵まれたごく普通のサラリーマン・石井は、いつからか気に入らない奴を殴り殺すという危ない妄想を抱くようになっていた。今日も肩がぶつかったサラリーマンや愛想の悪いOLを惨殺してやった石井は、帰宅途中、信号待ちをしていた青年に子供への土産であるケーキを落とされ、彼を殴りつける。血だらけで倒れる青年に何度も凶器を振り下ろす石井は、すでに妄想と現実の区別がつかなくなっていた。 「意味もなくみんなで笑おうハッピーに!!」高校教師の川端は、クラスの不良の杉本たちに暴力をふるわれても、ただ笑って決して手を出そうとはしない男だった。ある日、川端は同僚の新居浜から飲みに行こうと誘われる。新居浜はいつものように愚痴をこぼすが、話を聞いてくれるはずの川端の態度が、今日はおかしかった。早々に引き上げた川端が忘れていった手帳を見つけた新居浜は、その中に詳細に記された杉本たちの行動記録を見て驚く。その日の欄に“チャンス”と書かれているのを発見した新居浜は、慌てて杉本の家に向かうが、そこには不良グループを惨殺している川端の姿があった。 「ピアスをはずせ!!」池田病院の院長の池田進は、市長選にも立候補中の地元の名士であった。そんな彼のもとに、ある夜、瀕死の重傷を負った女性・みゆきが運ばれてくる。大病院からの救急車が到着するまで、池田は必死に彼女を助けようとするが、実はその女性は、池田の不肖の息子・明が仲間と強姦した上、彼女の恋人とともに殺したはずの女だった。彼女が助かれば自分の悪事がバレてしまうと恐れる明と、息子の不祥事でキャリアに傷がつくことを恐れた池田夫婦は、良心との葛藤の末、結局みゆきを殺してしまう。翌日、皮肉なことにそれまでバラバラだった池田一家はこの事件によって絆を深めたが、死んだはずのみゆきの恋人が生還していようとは知るよしもなかった。

「HAPPY PEOPLE」の解説

人間の心に潜む狂気を描いて人気を博している釋英勝による同名コミックを映画化した3話仕立てのブラック・コメディ。監督はOV『HAPPY PEOPLE』の鈴木浩介。脚本も鈴木が手掛け、撮影は「MISTY(1997)」の篠田昇が担当している。主演は「トイレの花子さん(1995)」の緋田康人、「宮澤賢治 その愛」の尾美としのり、「汝殺すなかれ」の平田満。16ミリからのブローアップ。R指定。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1997年9月27日
キャスト 監督鈴木浩介
原作釋英勝
出演須藤理彩 緋田康人 ピエール瀧 吉田真由子 竹中直人 高岡早紀 斉藤雅 釋英勝 高橋あつこ 川俣しのぶ 村澤俊彦 しみず霧子 榎本由希 尾美としのり 河原さぶ 松嶋亮太 稲田千花 菅原剛 光石研 大島蓉子 西尾徳 布田通夫 住田隆 淡谷三治 平田満 柏原収史 伊佐山ひろ子 坂上香織 松澤一之 宝井誠明 須藤公一 益子智行 井上博一 金井大 伊藤紘 野口雅弘 丹野由之 甲斐はるみ 平野朝子
配給 ゼアリズ=バップ
制作国 日本(1997)
年齢制限 R指定
上映時間 80分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「HAPPY PEOPLE」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:43

広告を非表示にするには