義務と演技 作品情報

ぎむとえんぎ

結婚7年目を迎える大倉謙次と妻のみさきは、表向きには円満な家庭を築いているように見えながら、その実セックスレスに悩んでいた。いざとなると逃げてしまう謙次に不安を感じながらも、みさきは「抱いて」の一言が言い出せない。一方、謙次の勤める東洋電器宣伝部に出入りしている照明デザイナーの武田祥子は、夫・芳彦の過剰な愛情に少々うんざりしていた。妻を喜ばせようという義務感からのセックスを求める夫に対して、彼女は演技で応えている。ある日、颯爽とした仕事ぶりの祥子に魅力を感じた謙次が、祥子がしていたのと同じ香水をみさきにプレゼントした。謙次は祥子を思い浮かべながら妻を求め、みさきは大喜びでそれに応える。しかし、娘の亜矢子と連れだって夫が担当したビルのイルミネーションを見学しに行ったみさきは、そこで偶然祥子と出くわし、彼女が自分と同じ香水をしていることに気づいた。以来、謙次とみさきの間は一層ぎくしゃくし、謙次はついに祥子と体を重ねてしまう。夫への猜疑心がつのるみさきは芳彦に会い、謙次と祥子を別れさせようとしむけた。みさきの言葉を信じようとしない芳彦も、セックスの後に平然と仕事に没頭する祥子の姿を見て愕然とし、妻の浮気を確信する。芳彦はみさきに自分たちも浮気をしようと提案。拒否するみさきに、芳彦は自分の前で裸になるだけでいいと、彼女をホテルの一室で裸にさせる。その頃、祥子に別れを切り出そうとした謙次が、反対に祥子から別れを告げられていた。祥子は芳彦に全てを話し、もう一度やり直そうとするが、芳彦は彼女に離婚話を切り出す。クリスマスの夜、謙次とみさきは関係を取り戻し、幸せに抱き合っていた。

「義務と演技」の解説

2組の夫婦のセックスの機微を描いた艶笑ドラマ。監督は「国会へ行こう!」の一倉治雄。96年10月から、浅野ゆう子・佐野史郎・黒木瞳・大浦龍宇一のキャストで、TBSでドラマ化もされた、脚本家・内館牧子による同名ベストセラー小説が原作で、脚本は「忠臣蔵 四十七人の刺客」の竹山洋。撮影を「あぶない刑事リターンズ」の仙元誠三が担当している。主演は「新 居酒屋ゆうれい」の舘ひろしと、「ゲレンデがとけるほど恋したい。」の清水美砂。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1997年2月15日
キャスト 監督一倉治雄
原作内館牧子
出演舘ひろし 清水美砂 高島礼子 杉本哲太 網浜直子 谷啓 渡辺えり子 八木小織 上田耕一 小木茂光 大河内浩 武野功雄 深江卓次 大森嘉之 いしのようこ 風祭ゆき
配給 東映
制作国 日本(1997)
上映時間 108分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:43

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