一杯のかけそば 作品情報
いっぱいのかけそば
大晦日の夜、そば屋“北海亭”を訪れた母子3人が、すまなそうに一杯のかけそばを注文した。交通事故で夫を亡くし、貧しいながらも健気に生きる母子の姿を見たそば屋夫婦は、密かに一人前半のかけそばを差し出す。その後、大晦日になるとやって来る母子を、夫婦は心待ちにするようになり、いつしか心のふれあいが芽生えるのだった。ところがそのことを知った常連客である新聞記者の熊井が、母子のことを新聞記事にしてしまい、北海亭にはマスコミや物珍しがる客が押し寄せ、その年から母子は姿を見せなくなる。それでも夫婦は母子が来るのを何年も待ち続け、店の改装後も3人が座っていた“1番テーブル”だけはそのままにしていた。そして幾年かの年月が経った大晦日の夜、見違えるように立派になった2人の息子と母親が再び北海亭に姿を現した。「あの後、父親の郷里の愛知へ移り住んでからも、一杯のかけそばに励まされて3人手を取り合って頑張って来た」と語る母親は、亡き父親の分も含めてそばを注文する。「かけ4丁!」と叫ぶおかみ。北海亭はみんなの笑顔と幸せな涙に包まれるのだった。
「一杯のかけそば」の解説
一杯のかけそばを巡る、貧しい母子とそば屋夫婦との心の交流をほのぼのと描いた栗良平原作の同名童話の映画化で、脚本は永井愛が執筆。監督は「マイフェニックス」の西河克己。撮影は「死線を越えて 賀川豊彦物語」の高村倉太郎がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1992年2月15日 |
---|---|
キャスト |
監督:西河克己
原作:栗良平 出演:渡瀬恒彦 市毛良枝 泉ピン子 鶴見辰吾 小尾昌也 佐藤弘 滝口秀嗣 奥村公延 柳沢慎吾 池波志乃 可愛かずみ 四方堂亘 レオナルド熊 斉藤拓実 藤谷果菜子 木下ゆず子 三村勝和 木下智貴 玉置宏 国生さゆり 金沢碧 市原悦子 出演(声):貴家堂子 |
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1992) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「一杯のかけそば」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。