スピード狂時代 命を賭けて 作品情報
すぴーどきょうじだいいのちをかけて
快活な高校生・野呂幸二はオートバイにとりつかれている。自分の車はないので、修理屋のボロで憂さを晴らしていた。しかし派手なカミナリ族に追いつかれて意気悄沈した。どうしても新車がほしかった。父は週刊誌“現代の顔”の編集長、ワンマン親爺である。クイン化粧品の宣伝部長の母は、ワンマンな良人と別れて別居中である。幸二は父に体当りしてみたが、カミナリ族の特集号を企画中の父は、頭から幸二をどなりつけた。母を訪ねてみた。安全運転の制限つきで母は許してくれた。念願の最新式オートバイに乗ってドライブを愉しむ彼は、ある日、岡崎というカミナリ族のキャップに競争を挑まれた。幸二は勝った。カミナリ族の溜り場クラブ“ダン”に姿を見せた彼は、一目でこの熱狂的フンイキに酔ってしまった。幸二をチンピラと侮って、加納という男が曲乗り競争を挑んで来た。勝った幸二は、岡崎たちにすすめられて浅間の全国アマチュア大レースに出場することを決意した。修理屋の池田は幸二に、レースに出るならベテランの早川さんについてみっちり練習するよう勧めた。しかし得意の絶頂にある幸二には聞こえなかった。浅間山の姿を背に、オートレースは幕を切った。トップに岡崎、続いて早川、そして幸二が続いた。ベテラン早川のスピードは岡崎を抜いた。その時岡崎を抜こうとあせった幸二のオートバイが岡崎にからみつき、二人は転倒した。友達に再起不能の傷を負わせた幸二の心は暗かった。ルールを知らず、練習も積まず、ただスピードだけで勝負したことの無謀さを、池田はやさしく幸二に諭した。かきむしられるような悔恨に、幸二はどしゃ降りの雨の中を駈けて行った。
「スピード狂時代 命を賭けて」の解説
「疑惑の夜」の甲斐久尊の脚本を、「月光仮面 悪魔の最後」の島津昇一が監督したもので、カミナリ族を描いたもの。「特ダネ三十時間 拾った牝豹 午前零時の顔」の星島一郎が撮影した。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:島津昇一
出演:多々良純 木暮実千代 梅宮辰夫 水木襄 桜京美 春丘典子 峰博子 清村耕次 加藤嘉 今井俊二 曽根晴美 三瀬滋子 小林裕子 岩城力 小林佐吉 浦野みどり 有光洋二 沢田実 潮健児 久地明 滝川潤 大源寺英介 醍醐都子 須藤健 星美智子 神田隆 藤山竜一 岡部正純 南川直 関山耕司 波島進 山内修 片山滉 光岡早苗 曽根秀介 |
---|---|
制作国 | 日本(1959) |
上映時間 | 81分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「スピード狂時代 命を賭けて」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。