事件記者 真昼の恐怖 作品情報

じけんきしゃだいにわまひるのきょうふ

東京の街は暑さが続いていた。警視庁内の桜田記者クラブでは、東日の相沢キャップが、新人の菅と連絡を取っていた。暇ダネの江の島の夜の生態を取材にやったのだ。菅は夕方、病気の娘を目にとめた。中日の多賀は日射病だろうといった。菅が去った後娘は死んだ。死因は貧血による心臓衰弱。遊ぶ金に困り、血液を売り過ぎたのだ。多賀はすぐキャップの浦瀬に報告した。“無軌道なハイティーン娘”翌朝の中日で、菅は多賀に抜かれたのを悟った。「抜かれたら抜け」相沢はさとした。--江の島で、パン助上りの通称スイバレのお時が中年の大田と医学生くずれの情婦春子をおどしていた。大田はもぐりの採血業だが、昨日死んだ娘お澄を採血した後、人気のない松林に置きざりにしたのだ。お時がそれを見た。逆に大田は残忍な笑をもらし、注射器をかざして迫った。--六郷の土手で若い女の死体が発見された。車から投げ捨てられるのをアベックが目撃した。記者クラブは色めきたった。検死の結果、お澄と同じく貧血による心臓衰弱と判った。身もとも割れた。どこかの病院にお時の血が持ちこまれたら、その中の無数の病菌が何も知らぬ人にうつされるのだ。警察は秘かに幹部会議を開き、闇血液業者に注意するよう指令が出された。記者クラブに配られたお時の顔写真から、記者たちは何かウラがあると感じた。不正業者の闇血液が流れているのか。相沢は伊那に聞込みに廻る村田部長刑事を追わせた。お時は江の島でのスナップ写真に出ていた。ドライブクラブの車のそばに立って--。死体運搬にドライブクラブの車を使ったかも知れぬ。長谷部は都内のクラブを、菅は江の島のガソリンスタンドを、それぞれ洗いに飛びだした。相沢は他社の先手を打ち、本社へ連絡した。“東京にいる血液ギャング?お時殺し捜査進む”夕刊を見た大田は春子と高飛びを計った。菅はスタンドの聞込みで春子のアパートをつきとめた。が、大田にしぼられ、血を抜かれかける。その時、村田部長刑事らがふみこんできた。各社の記者もなだれこんできた。--菅は相沢から怒鳴られた。記者は事件を追うものだ、作っちゃいかん。が、東日の朝刊は、他社は抜けなかったが一番迫力があった。相沢は八田とゴキゲンだった。

「事件記者 真昼の恐怖」の解説

島田一男作のNHK連続テレビドラマを映画化した「事件記者」に続く同シリーズの第二作。脚色・西島大、山口純一郎、若林一郎、監督・山崎徳次郎、撮影・松橋梅夫といずれも前作と同じ顔ぶれ。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督山崎徳次郎
原作島田一男
出演永井智雄 大森義夫 原保美 滝田裕介 園井啓介 綾川香 沢本忠雄 高城淳一 相原巨典 山田吾一 宮崎準 外野村晋 内田良平 雪丘恵介 三原一夫 森島富美子 清水将夫 須藤孝 二本柳寛 宮阪将嘉 長尾敏之助 木島一郎 古田祥 相馬千恵子 須田喜久子 小園蓉子 山田禅二 南風夕子 山之辺潤 加原武門 久木登紀子 条美也子 山崎育子 広瀬義和 石丘伸吾 島村謙次 阪井幸一朗 紀原耕 南川悟郎 水木京一 里実 英原穣二 小泉郁之助 片桐恒男
配給 日活
制作国 日本(1959)
上映時間 52分

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最終更新日:2022-08-21 02:00:07

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