東京のバスガール 作品情報
とうきょうのばすがーる
東京観光のバスガイド佐藤ミネ子と、アルバイト学生で洗車係の立花吾郎は恋人同士である。ある日、結婚資金の話がこじれて、二人は喧嘩別れをしてしまった。そして、ミネ子はブラジル不動産と名乗る、ニヤケ男の笹川や、彼女にいいよる外堀のことも忘れてしまった。ブラジル石油の団体を鎌倉に案内した日、鎌倉八幡で笹川がミネ子に結婚を申込んだ。あまりのしつこさをいぶかったミネ子に、驚くべきニュースが待っていた。それはブラジルで死んだ、横山修という人の遺産三億円が、ミネ子に相続されるというのだった。新聞はこれを大きく報道し、ミネ子のもとには欲につかれた男たちが押しよせた。吾郎はミネ子と身分が違ってしまい、結婚を断念し、会社を辞めて故郷の川口湖に帰ってしまった。ある日ミネ子のところにスラバニヤ領事館の野尻女史が現れ、スラバニヤ皇子との婚約をすすめた。ここにいたって、ミネ子の困惑は最高潮に達した。仕事で川口湖に行くとバスの後には笹川、外堀、スラバニヤ皇子を連れた野尻女史がつづいた。川口湖畔でミネ子は吾郎と会った。ミネ子の真剣な求愛にもかかわらず、吾郎はウンといわなかった。しかし翌日、三億円の遺産相続は間違いとわかった。相続人は佐藤ミネ子ではなく、佐野ミネ子であった。もとの生活にもどったりミネ子は、張切って働いた。そんな或る日、ミネ子のバスに吾郎が一人乗りこんできた。そして彼はいった。例の遺産相続人は吾郎の母で、ブラジルの横山修氏の初恋の人だったと。今日は金持になった吾郎がバスを借りきったのだ。“発車!オーライ”二人をのせたバスは、軽快に繁華な街を走っていった。
「東京のバスガール」の解説
コロムビア・ローズのヒットソングにのせて、三億円の遺産の夢に踊らされるバスガールが主人公の歌謡映画。「あン時ゃどしゃ降り」の西島大の脚本を、「大阪娘と野郎ども」の春原政久が監督し、「あン時ゃどしゃ降り」の中尾利太郎が撮影した。美多川光子・新人の石丘伸吾・コロムビア・ローズらが出演している。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:春原政久
出演:美多川光子 コロムビア・ローズ 石丘伸吾 内海突破 有木山太 西村晃 山田禅二 堺美紀子 小沢昭一 柳沢真一 八木さち子 福田文子 角田文真子 柳田妙子 武藤章生 柴田新 長弘 紀原耕 小泉郁之助 宇部信吉 |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1958) |
上映時間 | 54分 |
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