大都会の午前三時 作品情報

だいとかいのごぜんさんじ

新聞記者新島徹は、国際密輸団の本拠をつきとめたが、単身乗りこんで殺された。彼の弟修は兄の復讐を誓い、網走帰りの前科二犯という肩書をこしらえ、兄の殺された附近の船具店に職工として住みこんだ。彼は近くのバーに通って、彼等の行動をさぐった。が、マダムの文江に云い寄られ、その挙句喧嘩沙汰となり、署へ連行された。ところがその折の修の腕っ節にほれこんだ男がいたのである。早川といい、表向きは宝石店を構えているが、実は密輸団の副首領格。彼は修を貰い下げた。修もチャンスと、早川に接近し麻薬運搬の仕事を手伝うことになった。すべて運搬人は氏名を名のらず、一号から二十八号までの人間が、つぎつぎとリレー式に麻薬を運ぶ仕組みになっている。早川の娘まり子は、出入りするようになった修に好意を持った。まり子にせがまれて、修は銀座のナイトクラブ「マドンナ」へ行った。ここは早川が会員になっているクラブだという。果して修の後方のテーブルでは、早川ともう一人の男の眼が鋭く修に注がれていた。運び人を追って行き本拠をつきとめるという修の計画は失敗し、彼の身辺は危くなった。修だけではない。彼を引きいれた早川の身にも危険が追っていた。首領は早川の命と交換に、まり子との結婚を迫った。その頃、丸山という男が網走から出獄して来、修の網走帰りが偽りであることを見破った。午前三時。修はおびき出された。車内の中では、殺し屋銀吾が銃をかまえていた。そこへまり子が現われ、小路へ連れこみ修に拳銃を渡した。双方のピストルが乱射された。まり子の方へ駈け出して来た早川は銀吾に射たれた。修の身辺を監視していた井上刑事の知らせで、警官隊が駈けつけた。遂に修の一弾で首領も倒れた。徹を射った銀吾も死に、修の復讐は遂げられた。

「大都会の午前三時」の解説

「花嫁立候補(1957)」の池上金男の書き下し脚本を、「愛すべき罪」でデビューした西条文喜が、第二回作品として監督し、谷沢一儀が撮影したスリラー恋愛劇。主演は「十七才の断崖」の根上淳、「銭形平次捕物控 八人の花嫁」の川上康子で、ほかに、三津田健、矢島ひろ子、杉田康、中条静夫、田端義夫などが助演。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督西条文喜
出演根上淳 小原利之 川上康子 大山健二 杉田康 三津田健 早川雄三 中条静夫 伊東光一 矢島ひろ子 宮島健一 田端義夫 八木沢敏 川島祥二 中田勉 柴田吾郎 津村雅弘 目黒幸子 守田学 隅田一男 槙俊夫 志保京助 津田駿二 藤山浩一 谷謙一
制作国 日本(1958)
上映時間 75分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:47

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