オンボロ人生 作品情報

おんぼろじんせい

バタヤ集落にとぐろをまく一群、「絵描き」と呼ばれる乞食、文化住宅を夢見るシャンソンと恋人の靴みがきコッペ、好色なバタヤのモン吉とその女房花子、子供の愛ちゃん、威勢のいいハチ公、消息通のバタ屋ニュースヤ、舶来乞食ジャム、元華族のロケット発明狂「御前」、肉体美をほこる心臓グラマー。彼等は一団で崩れかかった倉の中に引っこしたが、そこには知恵のまわりかねる小娘マリ子とその養父が住んでいた。近くの大衆食堂ホルモン軒には、医者のシケタ先生、流しの六さんも集る。女難の六さんはグラマーに追いまわされるが、モン吉の拾った宝クジから三十万円が当った。一同高級レストラン行、姿を消したモン吉はグラマーを囲ったという噂。折も折、コッペがマリ子こそ金田という富豪の娘であることをかぎつけた。シャンソンはコッペと謀って花子を金田にわたすが、彼女を八つの時から育てた父親は気がぬけたようになる。ところが、ニュースヤがコッペとシャンソンのたくらみをバラしてしまう。一同金田邸へデモ行進、相擁して泣く父娘の姿に、金田も折れてマリ子を彼等の一団に返した。その結果シャンソンとコッペは追放され、平和がよみがえったかに見えたが、地主が愚連隊を手先として一同の立退きを要求する。一難去って又一難……と思った時、金田が現われてこの土地を買いとってくれた。だが、マリ子は童話の上手なシャンソンの不在が淋しい。シャンソンはコッペと土管住いをしているのだが、そこに出世した六さんの歌声が、ラジオに乗って流れて来るのだった。一同が再び会う日もほど近い。

「オンボロ人生」の解説

サンデー毎日連載中の加藤芳郎の漫画をもとに、「新しい背広」の沢村勉と、「嵐の中の抱擁 おもかげは遥かなり」の富田義朗が脚本を書き、「抱かれた花嫁」の番匠義彰が監督、「逃げだした縁談」の西川亨が撮影したコメディ。主演は「黒い花粉」の佐田啓二、杉田弘子、「七人の女掏摸」の泉京子、それに久方ぶりの宮城まり子。ほかに片山明彦、小坂一也、益田キートンなどが助演。色彩はイーストマン松竹カラー。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督番匠義彰
原作加藤芳郎
出演益田キートン 宮城まり子 佐田啓二 小坂一也 泉京子 片山明彦 杉田弘子 桂小金治 清川虹子 二木てるみ 日守新一 井出忠彦 坂本武 永井達郎 殿山泰司 舟橋元 大泉滉 E・H・エリック 北竜二 浜口庫之助 小林十九二 高屋朗 南郷佑児 谷崎純 志賀真津子 加藤芳郎
配給 松竹
制作国 日本(1958)
上映時間 109分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「バックハンド」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-11-14

とにかく 面白かった! 65年前に 見た映画 まだ 印象に 残って います!

最終更新日:2024-11-21 16:00:02

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