宇宙人東京に現わる 作品情報

うちゅうじんとうきょうにあらわる

宇宙の中のパイラと呼ばれる星から地球を観測していたパイラ人は、近頃地球上で頻々と起る原子雲を見つけ、自分達がその昔、原子力の破壊力を戦争に使う使わないで苦労したことを思い出した。そして、おろかな地球人に、自分達が如何に原子力を平和的に使ったかを知らせる為に宇宙船に乗り地球に近づいた。そんなことを知らない地球では空飛ぶ円盤が現われたといってさわぎ、東京城北天文台長の小村博士や助手の磯辺徹、小村の従弟で物理学者の松田博士等が怪円盤研究に腐心していた。宇宙船では地球への連絡地を日本と決め、次々とパイラ人の使者を送ったが、その形の奇怪な為に人々は恐れて近づかなかった。業を煮やしたパイラ人はその一人を銀子という名の日本の女に変身させて地球に送った。銀子は松田博士の家に入り込むことに成功した。パイラ人特有の明晰な頭脳を持つ銀子は博士が密かに発見していた、原水爆以上のエネルギーを持つ爆発物ウリュウムの方程式を読みとり、博士に自分の正体を打明けながら、地球上にその研究を発表するのは狂人に刄物だから止めろと注意した。博士は方程式を焼き捨てた。その頃、新天体Rが現われ、地球と衝突する軌道を進みつつあった。世界は驚愕し、R破壊の為に各国の原水爆が一せいに発射された。しかしいずれも不成功であった。某国の手先は松田博士を誘拐し、方程式を書かせようとした。危いところをパイラ人の使者達に救われた博士は、地球上には残さない約束で銀子に方程式を書いて渡した。パイラ人によってウリュウムが作られ、その爆発力でRは消え、地球は救われた。銀子は宇宙船に乗って地球を去って行った。

「宇宙人東京に現わる」の解説

「怪盗と判官」の小国英雄が脚本を書き、「新女性問答」の島耕二が監督、「婦系図 湯島の白梅」の渡辺公夫が撮影を担当した。主なる出演者は「娘の縁談」の川崎敬三、「応仁絵巻 吉野の盗賊」の山形勲、新人苅田とよみ、永井ミエ子など。色彩は大映カラー。色彩指導には画家岡本太郎が当っている。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督島耕二
出演南部彰三 目黒幸子 川崎敬三 見明凡太朗 永井ミエ子 山形勲 平井岐代子 苅田とよみ 苅田とよみ 小原利之 岡村文子 渡辺鉄弥 八木沢敏 夏木章 津田駿二 斎藤紫香 原田玄 泉静治 花村泰子 谷謙一 杉田康 早川雄二
制作国 日本(1956)
上映時間 87分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-02-26

またNHKTVアナザーストーリー等で岡本太郎の番組を見るにつれ本篇を色彩設計した岡本太郎への興味募る

最終更新日:2023-03-30 18:25:03

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