男はつらいよ 寅次郎恋愛塾 作品情報
おとこはつらいよとらじろうれんあいじゅく
九州、長崎の五島列島に寅次郎は、仲間のポン州とやって来た。二人はケガをした老婆、江上ハマを助けたことから、その晩一宿のもてなしを受けることになった。ひとり暮らしのハマの部屋で、寅とポン州はドンチャン騒ぎ。だが、真夜中にハマの様子がおかしくなり、息を引きとってしまう。讃美歌流れる葬儀の日、ハマのたったひとりの孫娘、若菜が東京から飛んで来た。数日後、寅が柴又の“とらや”へ帰って来た。そして、さくらから一通のハガキを渡されると、気もそぞろに店を出て行ってしまう。ハガキは若菜からの礼状であった。宛名を便りに若菜のアパートに向かった寅は、彼女と再会。若菜が失業してしまったことを聞き、“とらや”へ戻ると、早速さくら、博、社長らに就職の世話を頼む。ある日、寅は、若菜の留守にアパートを訪れ、そこで民夫という青年と出会った。彼は書物にうもれながら司法試験合格をめざして勉強するまじめ一点ばりの男であった。だが隣に住む若菜に激しい恋心を抱いていたから、寅のような男が若菜の部屋へ出入りするのを見るにつけ、心中穏やかではない。民夫の口調から若菜に惚れていることを察知した寅は、諦めろと愉すのだった。若菜が“とらや”へやって来た。博の世話で就職も決まった。帰り道、若菜からも民夫にほのかな愛情を抱いていることを告げられた寅は、心中複雑ながらも二人の恋の橋渡しをしようと決める。寅は民夫を呼び出し、恋の手ほどきをする。二人のデートの日、民夫はここぞという時に、前夜の寝不足も手伝って、つい飲みすぎて眠ってしまう。翌日、寅の留守に悄然とした表情で民夫が「長い間お世話になりました」と、“とらや”を訪ねて来た。同じ頃、若菜も民夫の置き手紙を手にしていた。また、担当の大学教授、牛山も民夫が田舎に帰るという電話を受けていた。寅、若菜、牛山は民夫の故郷へと向かった。自殺でもしないかと心配していた彼らは、元気な民夫の姿を見て、安心するとともに怒りだす。夏になり“とらや”に民夫から手紙が届いた。司法試験を諦め、若菜と結婚して中学の教師になるという。
「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」の解説
五島列島で知り合った女性と、彼女に恋する青年の恋の橋渡しをする寅次郎の姿を描いた「男はつらいよ」シリーズの35作目。脚本は「男はつらいよ 寅次郎真実一路」の山田洋次と朝間義隆の共同執筆。監督も山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1985年8月3日 |
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キャスト |
監督:山田洋次
原作:山田洋次 出演:渥美清 倍賞千恵子 平田満 樋口可南子 下絛正巳 三崎千恵子 太宰久雄 佐藤蛾次郎 吉岡秀隆 前田吟 杉山とく子 初井言栄 田中世津子 梅津栄 丹羽勝海 関敬六 藤川洋子 美保純 松村達雄 笠智衆 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(1985) |
上映時間 | 108分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-06-18
この映画を観たのは大好きな樋口可南子さんが出演されていたからだ。これはやはり面白くて、とても楽しませてくれた。素晴らしい作品だ。樋口可南子さんはなんとも言えない優しさを感じさせる女優さんだ。凄い美人だ。演技力も抜群だ。