ぽんこつ 作品情報
ぽんこつ
東京の下町、本所竪川町には自動車の残骸を始末するぽんこつ屋が軒なみに続いている。そのうちの一軒犬塚商店には機械がメシより好きな男がいた。熊田勝利だが、主人の犬塚氏や娘の花江、同僚たちは彼をマケトシと呼ぶ。ある日、女子大生の和子が犬塚商店に現われた。彼女は父が酔払い運転でつぶしたルノーを、勝利に四万円で引きとらせた。その日から、勝利にとって和子は忘れられない存在となった。和子はその金で8ミリカメラとテープレコーダーを買った。親友の美沙子と協同で、卒論を8ミリとテープレコーダーで書こうというのだ。その上、卒論の作製資金を稼ぐため、動くお見合い写真なるものを思いつき、実行にうつすというチャッカリさだった。勝利も卒論の手伝いをさせられた。「交通事故の諸相云々--」というテーマだったので、彼は交通事故の現場を演じさせられたのである。卒論はパスした。和子とのランデブーに失敗した勝利は、美沙子をレストランに誘って相談をもちかけた。実沙子は勝利からプロポーズされたと早合点してしまった。そのレストランで見合いをしていた和子は大憤慨だ。すっかり和子に嫌われたとなげく勝利の懐に、六ヵ月前拾った三万円がとびこんできた。落し主が現われなかったためだ。犬塚から馬券を買いにやらされたついでに、その三万円を全部つぎこんだ。レースをまちがえて買ってしまったのだが、ケガの功名でこれが大当り、勝利はなんと百十四万九千円の大儲けとなった。バカ当りの勝利は勇気百倍し、和子の許へ。--勝利と和子は、ぽんこつ部品を集めて作った自動車で、皆に送られて新婚旅行に旅立った。
「ぽんこつ」の解説
阿川弘之の新聞連載小説を「白い粉の恐怖」の舟橋和郎が脚色し、新人第一回の瀬川昌治が監督した喜劇。撮影は「不良少女(1960)」の藤井静。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:瀬川昌治
原作:阿川弘之 出演:江原真二郎 佐久間良子 山茶花究 沢村貞子 小林裕子 曽根晴美 一竜斎貞鳳 上田吉二郎 山東昭子 清村耕次 岡部正純 若水ヤエ子 清川虹子 東野英治郎 柳沢真一 十朱久雄 小沢栄太郎 花澤徳衛 二階堂有希子 立花啓子 藤川薫子 新井茂子 醍醐都子 小峰千代子 大東良 久保一 岡田敏子 岩城力 潮健児 |
---|---|
配給 | 東映 |
制作国 | 日本(1960) |
上映時間 | 81分 |
動画配信で映画を観よう! [PR]
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「ぽんこつ」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。