東京の暴れん坊 作品情報
とうきょうのあばれんぼう
銀座のキッチン「次郎」の若主人清水次郎は、パリー帰りのフランス料理の名人で、元レスリング選手の美男子である。銭湯松の湯で彼が鼻うたを歌うと、女湯ではバーのマダム、リラ子や他の女たちが大騒ぎである。松の湯の娘秀子は次郎の大学の後輩である。彼女の一家は、銭湯を改造して大ソープランドを作ろうとする代議士浅井の誘惑をうけていた。浅井の息子隆三は秀子に求婚していた。キッチン「次郎」に、元総理大臣で政界の黒幕である一本槍鬼左衛門がやってきた。新聞記者やお供などが彼を追いかけてきて大騒ぎである。次郎は厳然として彼の非礼をたしなめた。この事件で鬼左衛門はすっかり次郎が気に入ってしまった。翌日ぐれん隊台風くらぶの幹部千吉と小西がが、このことをネタに鬼左衛門をユスリに出かけたが、やってきた次郎に撃退された。キッチン「次郎」は鬼左衛門のきもいりで日本一の料理店に改装された。開店祝いの日、リラ子が店にかけこんできた。次郎は彼女をめぐる三人の男たちの争いをおさめてやった。ぐれん隊の千吉は次郎の部下になった。ある日、女給のトシ子が中村清という男にすてられて自殺を計った。次郎はトシ子をなぐさめ、相手の男を探しに行った。ところが意外に中村は子もちで、女房のいる男だった。だが次郎は、中村が実は身代りの男で、実際のトシ子の相手は浅井隆三なのを見破った。次郎は策を用いて、秀子と隆三の結婚式に身代り花嫁としてトシ子を送りこんだ。一本槍老の計いでトシ子は隆三と結ばれた。浅井代議士は台風くらぶの連中を使って「次郎」の店をこわしたが、一本槍老は、再び丈夫な建物を作ってやると笑うのだった。
「東京の暴れん坊」の解説
松浦健郎の原作を、石郷岡豪が脚色し、「赤い夕陽の渡り鳥」の斎藤武市が監督した小林旭のアクションもの。撮影も「赤い夕陽の渡り鳥」の高村倉太郎。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:斎藤武市
原作:松浦健郎 出演:小林旭 浅丘ルリ子 近藤宏 小川虎之助 小園蓉子 中原早苗 相原巨典 三島雅夫 千代侑子 十朱久雄 藤村有弘 小沢昭一 内田良平 弘松三郎 森川信 田中筆子 原恵子 野呂圭介 福田トヨ 堺美紀子 光沢でんすけ 河上信夫 神戸瓢介 井東柳晴 津田秀水 小泉郁之助 ジョルジュ・ムニネ |
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配給 | 日活 |
制作国 | 日本(1960) |
上映時間 | 79分 |
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