新宿の肌 作品情報

しんじゅくのはだ

ネオンが瞬き、人の熱気が渦巻く享楽の街新宿。チヨは、そんな街の雰囲気にそぐわないほどの純情娘だった。あの日、チヨは、母親くらに弁当を届けに行く途中、新宿の姉ご格の峰子に誘われ、ゴーゴー喫茶やサイケバーで写真家の三宅やフーテン青年と友だちになった。そんなチヨをつけ狙う一人のヤクザがいた。彼は、くらが売り子をしているストリップ劇場で、照明係の今井に無断入場を咎められ、傷害事件を起こした。刺された今井は、作曲家を志し、働きながら大学へ通っている真面青年だった。今井は命をとりとめたが、くらとその場にいたチヨは、あらぬことを三流紙に書きたてられ、失職してしまった。食堂を辞めさせられたチヨは、フーテン青年と寝ることで寂しさを紛わせた。それから間もなく、新聞で名を売ったチヨを、ストリップ劇場の支配人松村がスカウトした。そして、踊り子となったチヨは、一躍スターにのし上がり、ファンの紳士たちに新宿のさかり場を連れ歩かれた。峰子のヒモの大六はそんなチヨを金づるにしようと狙っていた。怒ったフーテン青年は大六を刺し、自分も刺されて死んでしまった。また、チヨの写真撮影に熱中していた三宅もハイミナールの濫用がたたって廃人となり、無惨な死に方をした。自分のために人を死なせたチヨは、思いつめるのだった。今井は、そんなチヨを励まし、厳しい歌のレッスンを始めた。ますます人気上昇のチヨにテレビ局から歌の出演依頼が来た。電波に乗った娘の晴姿に涙を拭うくら。そしてその傍には、今井の、晴々とした姿があった。

「新宿の肌」の解説

脚本執筆には新人の丸林久信があたり、「ヒロシマの証人」の斎村和彦が「新宿の現実をふまえたその上で、主人公にキレイな夢と若い詩を託して描いてみたい」とメガホンをとった風俗もの。撮影は佐藤和夫が担当した。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督斎村和彦
出演松岡きっこ 桜むつ子 中原早苗 柳沢真一 十朱久雄 太田博之 藤木孝 長沢純 伊丹十三
配給 松竹
制作国 日本(1968)
上映時間 89分

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「新宿の肌」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2022-07-26 11:03:50

広告を非表示にするには